
3R、山川美由紀が6コースから劇勝! 登番5000番台が20名以上も参戦している今節、わずか4名の3000番台にして登番最上位の“偉人”が大外から勝ち切ってみせたのだから、素晴らしいの一語! ちなみにこれが通算2801勝目。もちろん歴代女子最多勝である。
すごいのは、その後も暗くなるまで試運転を続けていたこと。この季節だから、終盤の時間帯になってようやく空が暗さを増していく。3R1回乗りだったにもかかわらず、その後も仕事をやめることなく、水面を走りまくり、ペラをきっちり調整していたのだ。勝ってなお気を緩めず、さらなる上昇を追求する。年齢のことをいうのは失礼ではあるが、いわゆるアラカンなのである。それでも今もって偉人の偉人たる所以を見せつけられるのは、こうした姿勢があるからだろう。ちなみに、試運転を切り上げたタイミングが同じだったのは同支部の最若手である門田栞。若手と同じだけ、あるいはそれ以上、懸命に走り回ったわけである。もう、尊敬しかない!

わずか4名の3000番台は山川に限らず本当に元気で、オープニングセレモニーでもおおいに沸かせた岩崎芳美は6Rを逃げ切り快勝。決してインが強い流れではなかった初日、三浦永理が2号艇に控える番組で、まあだいぶ追いかけ回されたけれども逃げ切ったのはお見事。その後は大きな作業はしておらず(ウィナーインタビューで「調整しすぎて壊してしまうことが多かったので、我慢している」とも語っている)、それでいてエンジン吊りでは元気に走り回って、さらに後輩にアドバイスを求められれば親身に応えている。意気軒高!

7R、5着に敗れてしまった海野ゆかり。しかしあっという間に着替えを終えてピットに戻り、速攻でペラ調整室へ。実に素早い動きに少々驚かされたものだった。結果に対してもそうだが、乗っていての感触に違和感があったということだろう。それをいち早く解消するべく、1秒も無駄にするまいと即座にペラ室に駆け込んだ。その意欲がやっぱり凄いわけである。

そしてもうひとりの3000番台は寺田千恵。今日は9R発売中に干潮を迎え、潮は相当に低い状態。ピットと係留所の渡り橋は昨日同様、相当な急傾斜となっていた。10Rの展示準備を終え、控室に戻ろうと渡り橋を上ってくる寺田。するとそこには報道陣がたくさんいて、それを見た寺田は「これ、新手のイジメェ~~~」とおどけて、笑いを取っていたのであった。うん、テラッチも元気! 10Rは4着だったけれども、宮崎安奈との3番手争いでは果敢なツケマイを放つなど、レースぶりも元気いっぱいだった。明日はベテランの意地を見せてもらうとしよう。

そうそう、3000番台ではないけれども、今節は登番上から7番目というベテランの部類にも入っている細川裕子は、7Rで2着となった後、なんと8R発売中に試運転に降りている。同じレースの海野の動きも素早かったが、細川も実に素早かったのである。しかも、レース終えたばかりなのに、速攻で水面に向かうとは! 2着でも納得できない感触だったということ。そしてそれを、明日に回すのではなく即座に解消しようと動く。本当に頭が下がります。細川が無冠の女王でいることは紛れもなくボート界の七不思議。今節こそ!

大先輩たちの奮闘に刺激を受けて若手も頑張れ! ということで、もちろん5000番台の選手たちもペラ調整に試運転にと、懸命に仕事をしている初日後半である。やはり7Rを走った北村寧々は、レース後には海野と同様にペラ調整を行ない、そして9R発売中に水面へ。海野と細川の動きの素早さを称賛したけれども、若手の北村も同様の動きを見せているのである。

6Rで6着大敗の谷口佳蓮は、レース後には試運転用の艇番と艇旗を装着。しかしボートはしばらくそのまま係留所に置かれており、谷口はといえば徹底的にペラ調整を行なっていたのである。途中、細川にアドバイスをもらっている場面もあった。さらには山川大先輩の隣で叩いている瞬間も。初の女子ビッグを地元で迎えた谷口、ただのチャレンジャーで終わるつもりは毛頭ない! 委員会推薦ということで予選で1号艇は回ってこないけれども(6号艇もなし)、ぜひとも見せ場を作って香川支部にカレンありを示せ!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)