BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

前検ピットとドリーム記者会見

f:id:boatrace-g-report:20171128140852j:plain

ピットの取材陣の多さは賞金王決定戦なみ。

住之江のピットが狭く取材陣が分散されやすいのに対し、

多摩川のピットが広くひとつのスペースに

人がかたまりやすい構造のため多く見えるのかもしれませんが、

それでもカメラの数は多い。 

銘柄級から若手まで、出場選手がまんべんなく

ファインダーにおさめられていきます。

中堅・ベテラン勢は「いつものこと」といった風な慣れた感じだったが、初参加の若手たちはやや緊張した面持ちに感じました。

 

 

 

13時30分にプールが開かれると同時に、

次から次へと色とりどりの艇が飛び出ていく。

水面の艇のネームプレートに目をやるとベ

テラン選手の文字が多く見える。

若手が作業を手伝うというのもあるが、

こちらもやはりベテランの方が作業の手際がいいのかもしれません。

 

14時に宇野弥生が着水して、全艇が水面に出る。

14時5分からは特別スタート練習が開始。 

14時30分くらいからは、ドリーム戦出場選手の

記者会見がはじまりました。

 

 

(記者会見要約)

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128140907j:plain

①山川美由紀 

 

23号機がエース機とは知らなかったです。

回りのワーッという反応を見てはじめて知った。

プレッシャーかなと思います。 

横西さん、向井さん、岩崎さんの3人と足あわせをしたが感触は普通。岩崎さんよりは良かった。

(笑顔で)本当に別にという感じで特長はなかったです。

整備士さんに話を聞くと、

このエンジンは試運転は目立たないということらしいです。 

ピット離れが人並みならばインは死守。

デカカバーは自信があるが、小さいカバーは自信がありません。

明日までにペラを合わせていきたい。 

私は賞金女王よりも、女子王座が取りたいです。

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128140923j:plain

②岩崎芳美

 

(産休明けギリギリの出走回数で出場権を獲得したことに対し)

ブランクからは戻ったと思います。

伸びはまぁまぁだが、回り足がもうちょっと。

山川さんとあわせてかわらなかったが、

「回り足が足りないかな」と言われました。

日高さんが下がっているかなという感じはしました。 

使ったペラは1枚。カバーにかかわらず1枚を叩いて調整している。

スタートは勘どおりで、起こしもしっかりしています。

コースは2コース。ピット離れで遅れても2コースを取りにいきます。

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128140935j:plain

③田口節子 

足はわかりません。誰とも足あわせをしていないので。

ペラを3枚ためしたがわからなかった。

ドリーム組では一緒くらいだと思います。

(カバーの大・小のリズムは?)う~ん……わからないです。

(エンジンは仕上がっていないですか?)う~ん……わからないです。コースは基本は枠なり。

日高さんが来ても明日は譲らない。

スタートはだいぶん速かったが、起こしの違和感などはないです。

多摩川は良かったり悪かったりというイメージですね。 

最近はずっと乗り心地がおかしいので、

そのへんをこさせないとダメだと思います。

レースは乗り心地のいいペラで行きます。

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128140947j:plain

④三浦永理 

エンジンは普通です。特訓で下がらず。まぁ、いいんじゃないですか。乗り心地は不満です。(前検タイムが6.74だが)特訓とタイムを出したペラは違います。レースは特訓で使ったペラを使うと思います。

(風が強かったが)スタートも大丈夫です。

あとは乗り心地だけです。 

最近のレースは乗り心地がきていない。

一節に何回かいいときはあるが、それが続くことがない。

この時期はあまりよくないから、こんなものかもしれませんが、

「おっ!」って言われるターンをしたいですね。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128140959j:plain

⑤日高逸子 

(抽選後は)エンジンの勝率がないのでガッカリしましたけど、

3枚のペラを試して1枚は回転が上がって使えるかなという感じです。ピット離れが良ければ行きますが、

進入はたぶん枠なりになると思います。

多摩川はひさしぶりでスタート勘がわからないから、

5コースのスタートをつかんでおこうと特訓に出ました。 

多摩川は相性がいい。だいたいエンジンが良くなる

イメージがあります。 大村の賞金女王の12人には残りたい。

何が何でもと思うと私はフライングを切ってしまうので。

今年は休みなく、コンスタントにがんばりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128141011j:plain

⑥横西奏恵

(第一印象はどうか? という質問に対し)第一印象ですか(笑)。

違う方の第一印象を想像しちゃいました(会場・爆笑)。 

エンジンは行き足の感じが良かったので、

合わせられれば何とかなりそう。

山川さんよりは感じは良かったが、

山川さんはまだ(足が)合っていなかったのです。 

今回のペラは智也さんに見てもらって来ました。

追い風もあったが、ターンですべる感じがありますね。

そこがくればいいと思います。 進入は6コースですね。

日高さんがぐちゃぐちゃにしてくれればいいんですけど(笑)。

多摩川はいいか悪いかで、中途半端がない感じ。

バロメータは初動の向き、乗り心地ですね。

 

 

 

 

 

 

 

ドリーム6選手の女子王座合計優勝回数は9回。

艇界のアマゾネスたちの会見だけに、

どの選手にも緊張感はありませんでした。 

山川美由紀、岩崎芳美、日高逸子は、

エンジンの良否はともかくとして、

自信のある表情と口調で言葉をつむぐ。

横西奏恵はリラックスした雰囲気での会見。

田口節子と三浦永理が口数少なく実直な受け答えをする。

みな普段どおりの気配です。

あまり役に立たない情報ですが、

実際、そうなんだから仕方がありません。 

ただ6人の話を総合すると、

前検の段階でエンジンが良さそうなのは横西奏恵です。

日高が「枠なり」と言っているため、明日の横西は6コースが濃厚。

ネームバリューのある選手ですが、

極端に舟券が売れることはないでしょう。

一発狙うならば、横西がらみが面白いとみています。

 

 

記者会見が終わったのは15時くらい。

会場から外に出てみると、スタ練はすべて終わり、

ボートはすべて陸に上がってピットの動きは大方終了。 

スタ錬の前半と後半に間隔を取る場が多いが、

多摩川はその間隔を取らずに一気に終わらせる模様。

この段階では、まだ合わせ切れていない選手も多いかもしれません。

 

(TEXT姫園 PHOTO中尾)