BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――応援します!

 

 

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 寺田千恵様。私、浮気してしまいました。

 私の出ッ腹といえば、寺田様専用。寺田様がレース前にスリスリと触れば、あら不思議。その日は好成績となるという、縁起物なのであります。10年下関の王座では毎日スリスリ、もちろん優勝戦の日もスリスリして、見事優勝したのであります。もちろん寺田様の実力で優勝を手にしたわけでありますが、それ以来、寺田様以外には触らせることなく、誰が寄ってきてもきっぱり拒絶していたのであります。

 しかし今日、ついに禁を破ってしまった。レース場入りの際、チャーリー池上カメラマンの野郎がそそのかして、中谷朋子選手が私の腹をツンツンしたのであります。中谷選手に満面の笑みで求められて、私、断わることができなかった……。あぁ、寺田様、ごめんなさぁぁぁぁいっ!

 

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 えー、プレミアムGⅠの現場で何してんだ、ってな話ではありますが、中谷のツンツンも妙に嬉しかったもので。中谷は僕以上にガタイのいいファンの方のお腹をスリスリしていたようで、それを見ていた池上が「ここにもいい腹してるオヤジがおりまっせ」と中谷にご注進した、という次第なのだが、これまであまり接触したことがなかった中谷の笑顔に、私も上気してしまった、というところであります。

 で、前検が始まれば中谷も私ももちろん仕事モード。中谷といえば、ギリギリまでとことんペラ調整をし、係留所とペラ室を常に全力疾走で移動している姿が印象的だが、今日はさっそくその姿を目撃している。ゴキゲンでレース場入りしようが、そうではなかろうが、戦いが始まればいつも通り。まるで変わらない、全力投球なのである。うむ、カッコいい。今節はいきなりご縁ができたことだし、注目してみよう。

 あ、もちろんテラッチも応援します!「グリップ感あったし、力強さを少し感じた」とのことだし、期待も大!

 

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 カッコいいといえば、渡辺千草のTシャツに唸ってしまった。

 背中に大きく「50」と記され、その上には「半世紀」。現在50歳となった千草さんの生誕半世紀記念に制作されたTシャツであろう。1世紀のときもTシャツ作ってね! というのはともかく、「50」の下にローマ字が記されているではないか。

「MADAIKERU」

 どうですか! まだイケる! 決して生誕半世紀に浮かれているわけではない。ベテランとなったことを憂うわけでもない。これは決意の表明なのだ。まだイケる! 若いコが台頭してきてる!? 私だってまだイケる! まさしく勇気のTシャツでもある。

 今節は登番が上から2番目。趨勢はもはや3000番台の後半や4000番台にあるかもしれない。しかし、まだまだ負けるつもりはない! その意気に感動しない人はいないだろう。というわけで、千草さんも応援します! 匠の捌きで若い子をきりきり舞いさせちゃってください!

 

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 ところで、今節はマスターズ(名人戦)同様、「準優進出戦」が導入されている。ただし、マスターズとはちょっとだけ方式が変わった。予選3日間で、4日目に進出戦が行なわれるのは同じだが、上位36名が進出戦に駒を進めたマスターズと違い、今回は「上位24名が進出戦に」。進出戦も4個レースとなっていて、1~2枠は予選の順位通りに並ぶが、3~6枠はそれぞれ9~12位、13~16位、17~20位、21~24位が番組編成委員の裁量でどのレースに入るか決められる。準優勝戦は進出戦の1~3着までの選手と(12名)、4着以下の選手の4日目までの得点率上位の選手(6名)が進出。4着以下の選手は5号艇と6号艇に組まれることになる。

 個人的には、すべてでやるべきとは思わないものの、こうした特殊な勝ち上がり方式が導入されるシリーズがあってもいいと思っていて、今節もちょっと楽しみ。そして、山川美由紀のコメントを聞いて、さらにワクワクしている次第なのだ。

 ドリーム6号艇の山川は、コースを問われて「今日の夜、考えます。まあ、1週間くらいずっと考えてるんですけどね(笑)」と言った。戦略を練っている最中なのであり、あえていえばコースを隠したわけだ。山川は続けて言った。

「変則的な予選で、短期決戦ですよね。1走1走が大事になってくる」

 そう、大敗を喫すると巻き返しが利かなくなる可能性があるわけだ。となると、ドリームとはいえ、6号艇は考えどころ。6コースで着を拾えればヨシとするのか、それで大敗を喫するのなら積極的に着を獲りに行くべくコースも動くのか。たしかに選手は大変だろうし、我々にとってもちょっとややこしい部分はあるが、「より濃密な予選が見られる」「しかもコース獲りから興味深い」となれば、ファンとしては大歓迎ではないか! 実際は、女子戦だけにそれほどコース争いが起こらない公算が高いが、しかし優勝を意識しているような選手たちには一走入魂度が高くなるのである。これ、アリでしょう!

 というわけで、ドリームはまず、山川の動きに注目したい。仮に6コースだとしても、気合の走りが見られるはずだぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

 

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ディフェンディングチャンプです!

 

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昨年の賞金女王シリーズや、今年はSGで会ってるのでぜんぜん意識してなかったけど、王座初出場なんですよね。

 

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東京支部になりました! 取材班にとっては地元選手になったのであります。