BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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下関チャレカTOPICS 4日目

 グランプリ18位の状況も伝えたいので、今日の勝負駆けはダイジェストで振り返る。

 

★ジモティーズ辛くも予選通過

 

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 長州三羽烏がなんとか第一関門を突破した。寺田祥が3着で13位、今村豊が2着で15位、白井英治は4・3着で16位……今日の成績も予選ランキングもやや地味ではあったが、減点などを考えれば奮闘とも言えるだろう。明日の準優は3人がきれいに分かれ、仲良く外枠。ミスターは己のスタイルを貫くだろうが、6号艇の白井、5号艇の寺田がどんな秘策を用意するのか。スタ展のピットアウトから目が離せないぞ!

 

★トップ当選は大本命の太田!

 

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 初日から安定感抜群のパワー&レースを披露してきた太田和美が、当たり前のように予選トップを勝ち取った。まさに順当な結末。12Rは「今垣光太郎か濱野谷憲吾が1着で太田が3着以下なら逆転etc」という目もあったのだが、吉田俊彦のまくり差しを浴びつつも危なげなく2着を奪い、自力でケリを付けた。怪物クン×怪物機=予選トップ通過。こんな数式が浮かぶ予選4日間だったな。

 

★東都のエース、奮闘

 

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で、とりあえず、現時点で健闘を讃えたいのが濱野谷憲吾だ。昨日まで予選4位の憲吾だったが、今日は5・6号艇ということで「順位を落としてもやむなし」と思っていた。それが、枠番と同じ遠いコースからあの手この手で追い上げて2着・3着。順位を下げるどころか、太田に次ぐ2位まで浮上したのだ。まあ、1着が一度もなくてこの成績、というのが憲吾らしくもあるのだが、「やればできる子」を久々に魅せつけた。もちろん、この活躍を後押ししているのは「東都のエースの意地」だろう。まだ地元選手の当確がひとりもいない平和島グランプリ。最後の最後のチャンスで、のほほん憲吾がシャカリキ憲吾に変貌したのだ。グランプリへの絶対条件は優勝のみ。その単純確率が32分の1から18分の1になっただけだが、今節の憲吾なら怪物×怪物を蹴散らすかねしれないぞ!

 

 さて、予選の結果も踏まえて男子の賞金王ベスト18争いに目を向けてみよう。明日の準優メンバーの状況は……

 

10R

①山崎智也(群馬)3位・当確

②石野貴之(大阪)19位・優出で当確

③茅原悠紀(岡山)12位・当確

④毒島 誠(群馬)11位・当確

⑤今村 豊(山口)8位・当確

⑥吉田俊彦(兵庫)30位…優勝のみ

 

11R

①濱野谷憲吾(東京)32位…優勝のみ

②菊地孝平(静岡)1位・当確

③松井 繁(大阪)2位・当確

④深川真二(佐賀)29位・優勝のみ

⑤赤岩善生(愛知)34位・優勝のみ

⑥白井英治(山口)4位・当確

 

12R

①太田和美(大阪)6位・当確

②井口佳典(三重)7位・当確

③今垣光太郎(福井)15位・ほぼ当確

④田中信一郎(大阪)20位・優出で当確

⑤寺田 祥(山口)23位・優出2着で当確

⑥石渡鉄兵(東京)33位・優勝のみ

 

 こんな塩梅だ。「優勝のみ」の選手はハナから覚悟で来ているわけだが、ゲキアツなのが目下次点19位の石野貴之と20位の田中信一郎だろう。明日、2着以内に入って優出すれば当確ランプが点るのだ(もちろん優勝戦は無事故完走、以下同)。ふたりとも特別選抜A戦の1着あたりでも当選の目はあるのだが、そんなセコイことは言わずに明日きっちりケリを付けたいところだろう。

 

 一方、18位圏内にいて準優を逃したこの3人は、とんでもなく寒い境遇に陥った。

 

16位 桐生順平

17位 田村隆信

18位 吉川元浩

 

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 の3人だ。特に今シリーズ不参加の吉川元浩は「石野・田中・寺田のうちひとりが優出しただけで実質的にアウト」などなど、逆転される要素が多々ありほぼ絶望的な立場といえるだろう。

 また、痛恨のFで準優を逃した17位の田村もかなり厳しい。明日で言うなら「石野・田中・寺田のうちふたりが優出したらほぼアウト」。吉川より有利ではあるが、V絶対組の優勝や深川の優出2着などなど抜かれるべき要素が少なくない。返す返すも、今日のレース(⑤着で準優だった)でのFが痛すぎる!

 16位の桐生は上記ふたりよりかなり当選の可能性は高いのだが、明日のキーマンである「石野・田中・寺ショー」のうち何人が優出するか、でその寒暖差は劇的に変わる。特に大阪コンビがともに優出すれば、暫定とはいえ実質18位という立場で優勝戦を迎えることになる。うーーん、寒い!!(photos/シギー中尾、text/畠山)