さあ、大変なことになってきたぞ!! 女子のチャレカは4日間の予選を終えて、ついに勝率7点台の選手が消えてしまった。今日の11レースは暫定1位・岸恵子、2位・日高逸子、3位・鎌倉涼の直接対決だったのだが、岸5着、日高6着、鎌倉4着と枕を並べて討ち死に。押し出される形で最先着の鎌倉がトップに立った。しかし、その勝率は恐ろしく低い6・80……優出当確はおろか、ちょっと重い着を取ればすぐに脱落する暫定トップである。
逆に言うなら、かなり下位の選手にも優出&予選トップの可能性が残っている。たとえば、-7の減点を喰って優出も危ぶまれた平山智加は、明日連勝すると7・14まで跳ね上がる。本当に、4日間も戦い続けた挙句に誰が優出するかまったくわからない大混戦だな。仕切り直しで、明日の一発勝負というスリリングな展開にはなった(勝負駆け情報は別コーナー参照)。
ではでは、賞金ランクとともに暮れの住之江クイーンズクライマックス(QC)への進退状況を見てみよう。明日の勝負駆けボーダーを6・57として、当落の可能性を記しておく。
女子賞金ランキング
①水口由紀
②平高奈菜
③日高逸子
④寺田千恵
⑤平山智加
⑥鎌倉 涼
⑦三浦永理
⑧永井聖美
9小野生奈 2458 予選落ち
10海野ゆかり2447 予選落ち
11岸 恵子 2414 ②着優出
12高橋淳美 2373 予選落ち
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13中谷朋子 2284 予選落ち=QC落選
14守屋美穂 2270 ②着優出→優勝戦②着でQC
15谷川里江 2224 予選落ち=QC落選
16松本晶恵 2213 ①着優出→優勝でQC、②着微妙
17大瀧明日香2184 予選落ち=QC落選
18魚谷香織 2137 ②②着優出→優勝でQC
19向井美鈴 1984 ②③着優出→優勝で高橋との賞金勝負
20遠藤エミ 1925 ①①で優出→優勝してもQC落選
※金額は昨日までのデータ。今節不参加の樋口由加里と竹井奈美、家事都合でクイーンズクライマックス不参加の田口節子を除いたランキング。
★9位~12位の選手の境遇
まず、優出が絶望的な9位の小野生奈だが、海野ゆかりと高橋淳美の予選落ちも濃厚になったため、限りなく当確に近づいた。QC落選となる条件は「海野と岸に抜かれ、松本か魚谷が優勝し、守屋が優出2着(←賞金勝負で負け)」だった場合のみ。この確率は天文学的なほどありえないと思う。明日、岸、守屋のどちらかが優出を逃せば、その瞬間に当確ランプが点る。
で、海野は僅差の小野を逆転すれば、小野と同じ絶対優位な立場に。ただ、現状の10位のままでも「岸が優出、にならない限り当選だ。
岸は優出した瞬間に当確。これを逃すとやや寒くなるが、それでも「松本か魚谷が優勝、守屋が優出2着」にならない限りQCのキップが手に入るだろう。私の体感としては、小野、海野、岸はほぼ安泰と見る。
一方、予選落ちで首筋が寒くなったのが高橋淳美だ。守屋か松本が優出2着以内でも、魚谷が優勝してもアウト。向井が優勝した場合は僅差の賞金勝負となる。現時点では、この可能性はさほど低くないと思うぞ。明日、この下位のライバル4人が優出を逃せば、その瞬間に高橋も含めたベスト12が完全に固まることになる。
★13位以下の選手の境遇
明日を待たずに中谷、谷川、大瀧が脱落し、遠藤エミは優勝しても12位には届かない。守屋、松本、魚谷、向井には逆転当選の可能性があるが、何はともあれ優出! 明日の最終予選を終えてから、また生き残った面々について掘り下げるとしよう。(photos/シギー中尾、text/畠山)