BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――前々検日にワンツー予言!?

 

 

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 岡崎選手の娘さん、見てますかぁ~? パパは前検日の前日、西山貴浩選手とラブラブだったんですよ~。

 岡崎恭裕によると、このページを娘さんがご覧になっているらしい。ということで、いきなりパパの秘密を書いてしまいました(笑)。まあ、その後にニッシーニャが記者会見で話してましたが。

 前検日の前日には前夜祭があり、終わった後はみんなで呑みに行って、さらに西山の部屋で“部屋呑み”をしていたらしい。そのうち、二人は同じベッドで寝てしまった。添い寝になってしまったのだ。寝返りを打つと、そこにはニッシーニャ。気持ち悪りいぃ!ということが夜中、何べんもあったとか。こりゃ気づかない間に絶対チューしちゃってるでしょ! 岡崎は思い切り否定していたが、わからんぞ~(笑)。

 で、もし二人とも優出したりしたら、次に一緒に遠征に行くときは、ゲンを担いでまた添い寝をしなくちゃ、とも話していたそうだ。はい、次も添い寝、決定!「大きなベッドの部屋を取りますよ」とか言うので、シングルベッド以外禁止と強要しておきました。それにしても、もし明日ワンツーを決めることになったとするなら、実は前々検日の“ワンツー”から続いていたということか……。

 とまあ、そんな雑談を岡崎としていたわけだが、つまりは余裕があるのである。本人も「足はいい」と言っていたが、その言葉の何倍も、実際の手応えはあると見た。「優勝できる気がする」とも言っていて、こちらもだんだんそんな気になってきたぞ。娘さん、パパがチャンピオンになって帰ってきたら、思いっきり祝福してあげてくださいね。

 

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 で、西山貴浩。今日もニッシーニャのオンステージをそのまま記そうと思いましたが、無理です。前検日のドリーム共同会見よりも、ずーーーーーーーっと長くなったから。脱線もハンパなかった。それでも書けるところまでいきますか?

「ありがとうございます! みなさんのおかげでございます。いや~ちびりましたねえ。展示で重かったので本番は早めに起こしたら、ブンッと出ていってしまって。わがままなエンジンですよ。足はいいですね。一長一短あって、行き足は昨日が良かったけど、逃げる感じは今のほうがいい。昨日は道中でタレてたけど、今日はタレなかった。明日は「びちょうせい」で。微妙な調整じゃないですよ。美しい調整です。美調整。

 スタートは選手生活でいちばん見えてます。菊地孝平さんが乗り移ってますね。不満なところといえば、岡崎さんが優勝戦に乗ってることですね。それ以外は不満はありません。

 えっ、もう終わりですか!?(同期の池永太のGⅠ優勝)あの日帰ってきた後呑んだんですけど、GⅠ獲ったらこうも変わるかと。だから僕も変わってやろうと思います。あいつは900万円ですよね? こっちは1000万円ですから、その分大きくなって帰りますよ。あいつ、デビューして1年は、僕の実家に住んでましたからね。太が初めて獲ったときは泣けましたね~。川上さんが初めて獲ったときはなんか笑けてきましたけど。

 足は中堅上位です! 上位は岡崎さんとか。、あの人、ニコニコして機嫌いいでしょ? いつもプーンとしてるのに。岡崎さんに勝つには? レースですか、私生活ですか? 私生活なら、明日1000万円獲って、大塚美容外科に真庭さんと行きますよ。女性ってのはやっぱり顔しか見てないですからね~、女性の記者さんもそうでしょ?

 最後に。1000万円はオラのモンだぁ~」

 えっと、やっぱり文字に起こすと伝わりにくいなあ。とにかく、関係あることもないことも、ようしゃべったということです。そして、こんなにはしゃいではいるけど、やっぱり気合は入っていると思う。闘志パンパンでも、ついサービスしてしまうのが西山貴浩の性分。明日の優出者公開インタビューでもサービス満点だろうけど、それと水面の西山は分けて考える必要があるだろう。

 

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 あと、11Rを岡崎、12Rを岡崎&西山と一緒に観戦したのだが、二人が素直に「自分が1号艇にならないものか」と願っているのが、実に好感持てました。つまり、岡崎は西山と松田が負ければいいと思っているし、西山も松田に対して同様に思う。松田が逃げた瞬間、西山は「あぁ~、俺に流れが来てると思ったのにな~」と悔しそうに言った。岡崎は、展示準備をしていた松田に「2着でいいぞ」と冗談っぽく言っている。

 相手の敗戦を願うのは品のない行為ではない。勝負においては、あの手この手で自分が有利になるよう策を凝らしたり願ったりするのが当然であり、それをこそ、真っ向勝負と言うのである。岡崎は会見でも「1号艇がいいけど」と言っているし、本来は全員の本音がそれのはずだ。同世代の気安さがそれを言わせているのだとしても、僕は岡崎と西山の勝負師の本音をカッコいいと思った。転がり込んできた1号艇みたいな言い方があるけれども、全力で転がり込む位置に行かなければそれを受け止めることはできないのだ。岡崎も西山もそうしたからこそ、転がり込むのを待った。それは「絶対に優勝したい」の気持ちの発露である。まあ、結果として転がり込んではきませんでしたが(笑)、その代わり明日は、与えられた枠から全力でタイトルを奪い取りにいくだろう。

 

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 で、岡崎と西山の願いを断ち切った松田祐季。岡崎はちゃんと、松田の勝利を祝福していました。もちろん、対戦相手ではない仲間の勝利は嬉しいものだ。明日の枠番がどうであろうと、そこはちゃんと称えるのである。

 気になるのは、やはり重圧との戦いだ。今日は「思ったより緊張しなかった」という。朝の段階では、レースが近づけばどうなるかわからないが、としたうえで、今は緊張していないと言っていた。それが結局、レースになっても緊張は特になかったようである。なかなかのハートの強さだ。その理由が「展示で乗りやすかったので、自分のターンさえすれば大丈夫だと思った」。明日も同じような状況になれば、打ち震えることなく戦えるということだろう。ただ、明日はプレミアムGⅠの優勝戦。その「自分のターン」が揺るぎなくできるか、というのがカギとなってくる。もちろん相手も目の色を変えて攻めてくるわけだから、その対応が必要となる場面もあるだろう。どうやらそのへんをクリアできそうな雰囲気でもあるが、まずはそこに注目したい。それができれば、福井にタイトルを持って帰れるはずだ。

 

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 2着グループでは、まず篠崎元志。序盤はリズムに乗り切れなかったが、しっかりここに名を連ねているのだから、さすがである。バックではいったん本多宏和に先んじられるかたちとなっているが、それを見ていた岡崎と西山は「ああ、元志なら大丈夫」とまるで慌てていなかった(本多との足の差も口にしていた)。その言葉通り、2マーク全速戦で一気に抜き去る。「ね?」と岡崎。その信頼感というか、お互いを認め合い知り尽くしている感覚は、なかなかすごい。

 明日は「1着か6着かの攻めをしたい」そうだ。この腹の据え方を篠崎元志がするわけだから、脅威だ。松田にとって、福岡3騎は実に厄介な相手となるだろう。その攻防は、間違いなく明日の見どころ(レースにおいても舟券においても)となる。

 

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 渡邉和将には、心強い味方がいる。茅原悠紀だ。まさかの予選落ちとなってしまった茅原。もし何事もなければ、渡邉が優出したとするなら、もっとも強大な敵になっていただろう。それが明日は、ひたすら自分の背中を押してくれる存在なのである。今節は岡山から2人での参戦だったから、ペラも一緒に叩いていたという。当然、アドバイスもあっただろう。それを茅原は自身も戦いながらしていたわけだが、明日は9R以降は完全に応援団に回るのである。ペラうんぬんを抜きにしても、茅原がそこにいるだけで、渡邉にはパワーがみなぎる。やはり足はいいだけに、伏兵の資格は充分。茅原の魂とともに、明日の渡邉は戦う。

 

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 では宮地元輝は?というと、たぶんいろんな選手がこの人を応援するだろう。池上カメラマンが準優後を撮影しながら「宮地って愛されキャラなんですね」と呟いていたとおり、宮地はたしかに多くの選手から優出の祝福を受けていた。同じ10Rを戦った山田康二も、自身の敗戦を悔やみながらも、宮地とハイタッチして、愛すべき先輩の優出を喜んでいる。そう、結局佐賀勢は優出1人であり、だから明日はその先輩後輩が、宮地を後押しするだろう。昨年の峰竜太の雪辱は任せた、とばかりに。

 記者会見を聞いていて、けっこう天然キャラなのかな、と思った。スタートについて問われ「勘ではコンマ05なんだけど、ちょっと早くて01ってのが最高ですね」と言う。宮地といえばスタート力に定評があるが、普段はコンマ05以上が見えたとしても、まさかということがあるので、施行者や関係者のことを考えて、責任もってそれ以上はいかないそうだ。だけど、勘が狂っていてちょっと早めなら最高、なのである。それを真面目な表情で言うので、報道陣も笑ってしまっていた。で、今日は「コンマ08くらいと思いました」とコメント、実際はコンマ08、どんぴしゃ! 明日も無理なスタートはしないだろうが、その持ち前のスタート力を思えば、6号艇でも怖い! 宮地の勝利に佐賀勢やそのほかの仲間が沸き立つところを見てみたいぞ。あ、明日は桐生順平と和田兼輔のトークショーが尼崎本場である。100期勢が昨年につづいて、大爆発するかも!?(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)