BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――頑張れ、レディースマスター!

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 現代ボートレースでは女子レーサーの人気がすさまじいが、その礎を作ってきたのが、まさに今節に出場している世代の女子選手たち。彼女らの奮闘が、今の隆盛を築いたのだと言っていいだろう。
 そんななかからこの舞台に駒を進めている4人は素晴らしい! というわけでエールを送る次第なのであるが、しかしまだ序盤とはいえ、ここまでの成績は芳しくない。それぞれにモーターは悪くない、むしろいい部類だったりするようにも思えるのだが、連に絡んだのはイン戦の寺田千恵のみ。やっぱり声援を送らずにはいられないのだ。

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 1R、海野ゆかりが1号艇で登場。チャンスのはずだったが、飯島昌弘にまくられてしまっている(勝ったのは、マーク差しになった一宮稔弘)。中四国同士ということもあり、エンジン吊りに参加した寺田が心配そうに海野に話しかける。それに応える海野の表情は決して暗くはなかった。しかし寺田と別れてひとり控室に戻る段になると、顔つきは変わり、うつむき加減になっていた。本音はこちらだろう。海野にとっては地元戦だけに、昨日からの苦闘はツライもののはずだ。

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 2Rでは日高逸子が登場。評判機のひとつを手にしながら、昨日は結果を出せず。ここもまた、ひとつ外の濱野谷憲吾が攻める展開になって見せ場を作れなかった。当然ながら、ピットに戻ってきた日高の目元は険しいものになっていた。エンジン吊りをヘルプした仲間や同じレースを走った面々には「ありがとうございました!」と快活に言葉を投げているが、しかし声に張りが感じられない。数字があるモーターである分、落胆が大きいのかもしれない。

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 8R1回乗りの山川美由紀は、朝から実に忙しそうだ。調整作業もそうだが、ピット内の移動は駆け足になっているのだから、まるでレースが間近に迫っている選手のようだ。昨日は6着2本だけに、今日の1号艇は必勝の一戦。そのために無駄にできる時間は1秒もない、といった感じだ。
 とにかく頑張れレディースマスターカルテット! 女子ファンの皆さんもぜひぜひご声援を!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)