BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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緊張感、やや高まる

 優勝戦のメンバーは、それぞれに早くからピットに姿を見せている。

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①寺田千恵……プロペラはまだモーターに着いたままだったが、2R発売中にはボートやモーターを磨き始め、着々と調整や試運転の準備。1Rには勝浦真帆が出ており、今日は1回乗りで、そのモーター返納作業にも参加している。気になるのは、いつにも増して物静かなこと。少々緊張気味? もっと大きな舞台の優勝戦1号艇を経験しているテラッチも、地元ビッグの優勝戦1号艇は違うということなのか。

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②塩崎桐加……こちらもプロペラはモーターに着いたままで、自身の作業よりももろもろの雑用系に飛び回っていた。寺田とは対照的に、かなりリラックスした雰囲気で、同世代の選手たちと談笑もしていた。

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③中谷朋子……昨日見せていた凛々しさが増している。気合なのか緊張感なのか、目力はかなり強い。2R発売中にペラを外して調整開始。ここからたっぷり時間を使っての調整作業だろう。1R後には、西村歩に長くアドバイスを送る姿もあった。

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④遠藤エミ……1R発売中、ボートは係留所にあった。朝の試運転からそのままペラ調整に取り掛かった様子だ。ペラ室を覗くと、真剣な目つきでプロペラと向き合う姿が。エンジン吊りに出てきたときなどは、リラックスムード。勝浦真帆と話しているときには、目元に笑みが浮かんでいた。

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⑤田口節子……田口のボートも1R発売中に係留所。そして、ペラ室にはやはり姿があった。その後、いったん水面へと出ていき、2R発売中にはボートをいったん陸に上げた。さらにペラ調整。遠藤も田口も、早いうちに気候の変化に対応しようということか。

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⑥日高逸子……大きな動きはしていなかったが、モーターにペラは着いておらず、いつでもペラ室に入っていきそうな雰囲気はあった。1R後は藤崎小百合のモーター返納に参加。率先して作業に加わろうとしている。もちろん後輩がその仕事を奪い取るわけだが。モーターを外して架台に乗せたあと、それを整備室に運び込もうとして、大山千広に「私がやります!」と制止される、とか。

 昨日に比べると、なんとなく緊張度が高くなっている気がする。塩崎以外は大きな舞台を何度も経験してきた選手たち。それでも優勝をもぎ取るという気持ちを込めて、今日一日を過ごし、そして水面を疾駆する。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)