BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

初日から熱闘! 甲子園!

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 前半でお伝えした「岐阜のノナイ」。後半のピットでは、野中一平は「岐阜のノナイチ」を着ておりました。なるほど、ノナイチ! こっそり「ノッペイ」もありかな、と思いました。あと、池田浩二が「愛知のイケコー」、今垣光太郎が「石川のコーチャン」を着てました。いわゆる中部地方の選手たちだなー。「長野のイイヤス」「山梨のコバヤス」もあったりするんだろうか。「静岡のトクヒデ」とか。

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 なお、道産子・三浦敬太は「熊出没注意」。北海道らしいと唸りつつ、突如ピットに熊谷直樹乱入、と妄想しちゃったのは内緒です。出場選手のみなさん、熊谷直樹出没にご注意ください!(←ありえない)

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 ところで10R、湯川浩司が欠場となってしまった。スタート展示でスリットを通過し、1マークを回ったあたりで突如ストップ。そのままレスキューに引かれてピットに戻り、欠場と相成ってしまった。ストップしたあたりで浮遊物を轢いてしまい、プロペラのシャーピンという部品を欠損。選手責任外の欠場となった次第。湯川はすぐに整備室でギアケースを一から調整しなければならなかった。1号艇を無駄にしなくてはならなくなったわけで、落胆も大きいはずだが、湯川は淡々と作業をこなしていた。そして、10R3着の太田和美のエンジン吊りに参加。本来は自分もエンジン吊りがあったはずなのだが、胸の内はどうだっただろう。

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 その10Rは、23号機・今垣光太郎が2コース差しで勝利。3号艇だったので、3カドを期待する向きもあったかと思うが、もともと2コース差しは達者な今垣。機力を活かしてきっちり差し切っている。勝とうが負けようが、レース後はボートを磨き上げるのが今垣のルーティン。というわけで、今日もやはり相棒の水滴を丁寧に丁寧に拭き取っているのだった。

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 初日のレースを終えて調整、試運転に慌ただしいピット、というのは甲子園だろうが何だろうが変わらない。今日は晴天になり、ピットもなんとも蒸し暑いわけだが、多くの選手が汗だくになって走り回っている。愛知のイケコーこと池田浩二はキャブレター調整。石野貴之も整備室にいた。プロペラに本格的に取り掛かるのはもう少し先ということだろうか。赤岩善生もやはり整備室で、ギアケース調整を熱心に行なっていた。

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 試運転は高橋直哉、萬正嗣、金子和之、立具敬司ら。試運転を終えてピットに戻ってくると、髪も汗で濡れている。本当にお疲れさまです! 

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 12Rはドリーム戦。峰竜太が逃げ切ったわけだが、1マーク手前で5コース吉川元浩の舳先が大きく跳ね上がり、ヒヤリとするシーンとなっている。吉川はなんとか持ちこたえ、事なきを得たが、当然6着となってしまっている。6コースの菊地孝平が締めに行き、4コースの井口佳典との間で吉川が挟まれてしまったかたち。菊地はもちろん吉川に詫びているわけだが、菊地はけっこう早めに締めるのをやめてハンドルを右に切っており、その判断が事故を避けたかたちとなったか。いや、もちろん吉川のテクもさすがである。(と言いつつ、菊地は不良航法をとられてしまった……)。水面も、陸の上も、甲子園というお祭りムードはあるものの、それでも戦い自体はいつも通りアツい! まさに熱闘甲子園。いや、熱闘ボートレース、である。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)