BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――ほとんど動きのない寒い朝

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 気温急降下。さらに吹き込んでくる冷たい風。昨日までは暖かかったピットが、一気に様相を変えた。ようするに、寒い! 川野芽唯が「さむい、さむい、さむいですね~」と首をすくめて通り過ぎる。いや~、ほんとにさむいっすね~、が今朝の挨拶代わりだ。

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 そのせいなのかどうか、ピットに選手の姿は実に少ない。ペラ調整所も今日はスペースが非常に目立つ。クライマックスもシリーズも、優出メンバーもほとんど動きがない。ペラ調整所には長嶋万記松本晶恵、小野生奈などクライマックスの優出を逃した選手たちの姿。今日は1R発売中にシリーズ、2R発売中にクライマックスの優出インタビューが行なわれており、その時間帯に優出組が不在なのは当たり前だが、終えてピットに戻ってきてからも、動きは活発にはならなかった。

 まあ、考えてみれば然るべき状況ではある。バタバタと調整をする必要がないからこそ、優勝戦に進めたのである。SGでも優勝戦の朝は実に穏やかなものだが、大晦日も同様。本格的な調整作業は午後になってからだろう。

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 そんななかでも、インタビューから帰ってきていきなり動いていた選手が一人。遠藤エミだ。すぐに着替えを済ませると、いきなりプロペラ調整所に向かい、ペラを叩きだした。ゲージを当てて点検くらい、かと思いきや、ハンマーも振るっている。朝のスタート特訓で感じたことがあったのだろうか。気温が下がり、湿気もとれて、回転が上がる気候になっているだけに、昨日とのギャップを早くも埋めにかかったか。

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 シリーズ組でも、早々にペラ調整所に向かった選手が。山川美由紀だ。結果的に午前中はエンジン吊りでしかほかの5人は見ていないのだが、山川だけはボート回りの作業などなどで本当によく姿を見かけた。クライマックス組も含めて、最も見かける頻度が高かったのが山川だと思う。しかも、服装は昨日までと変わらないのだから、寒くないのかしらんと余計な心配もしてしまう。とにかく若々しいのだ。
 というわけで、朝のピットで書けることは以上となってしまう。後半のどこかの時間にもういちどピットに行ってきます!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)