BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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節イチの寒さでも仕事をこなす3日目前半ピット

 気温3度。北西の強風がモロに吹き込む津のピットは節イチの寒さ。過去のピット取材を含めても一番の寒さかも。しかし選手たちは自分の仕事をすべく元気に走り回っている。

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 係留ピットに立ち、10分近く話し込んでいたのが淺田千亜希と魚谷香織。室内に入ればいいのにと眺めていたのだが、1Rのスタート展示が終了して、試運転OKサインが出ると同時に、2人は水面に出ていった。1Rと2Rの間の試運転可能時間は短いので、できるだけ早く足合わせをすべく、係留ピットでスタンバっていたようだ。
 淺田も魚谷も2日目終了時点では準優出の得点率ラインよりは下にいる。今日の巻き返しをはかるべく動き出しも早い。

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 整備室でモーターを触っていたのは垣内清美。ただし、垣内はめったに部品交換をしないことで有名な選手なので、組み直しただけかも。11R1回走りと、時間的に余裕のある今日だからこそ、できる作業。現在の得点率が6.00なので、こちらも今日と明日で上積みできれば、準優出も見えてくる。

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 同じく整備室でギアケースを調子していたのは池田紫乃。最近の池田は、どんなモーターを引いても、何だかんだで好機に仕上げてくる。整備のコツをつかんでいるのでは? と我々は噂している。

 本日から追加で参戦することになった上田紗奈と田邉亮蔵の姿も見かけた。

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 上田は一昨年11月デビューの123期。年齢は23歳。昨日の午後に前検を済ませた後、同県同齢の井上忠政と熱心に足合わせをしていた。昨年11月にデビューして、いまだ1着はないが、最近になって2着が取れるようになってきている。今大会の敷居は少し高いものの、何かを掴むキッカケにしてもらいたい。

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 田邉は121期の28歳。こちらは長い時間をかけてペラを叩いていた。田邉の12号機は3連対率が20%を切るという、かなり厳しめのモーター。なかなか大変そうではあるが、これもいい経験になるはずだ。

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 同じく長時間ペラ室にこもっていたのが佐藤悠。昨日はチルト2度と1度で荒水面に挑むという奇策を打ったが、あえなく不発。ただ伸びはついていたので狙いは良かった。昨日の12Rで跳ねていたので、今日はイン使用にすべくペラを叩きなおしていた。戻し切ることができるか。

(TEXT姫園 PHOTO中尾)