団体優勝はレディース!
初日こそ、4vs4のイーブンだったが、2日目に5~11Rで連勝し、日次7vs1で一気に突き放すと、5日目のイーブン以外はすべて勝ち越し。一節間にわたって主導権を握り続けての完勝だったと言っていいだろう。優勝戦も平高奈菜が、第5回目にして初の女子個人優勝を果たして12ポイント獲得に大貢献。丸亀大会は、出場選手の平均勝率で1点以上高かったレディースが、その数字通りに力を見せつけた大会だったということになる。
レディース優勝の最大の功労者はもちろん平高。2日目ドリーム戦の5着以外はすべて連絡みで、最後は個人優勝なのだから文句なしだ。
影のMVPは櫻本あゆみで決まり! 櫻本が団体戦で入った枠番は③④⑥⑤⑤③とすべて中枠から外枠。それでいて、予選はオール2連対、5日目最終日は3着としっかり連に絡んだのだから、お見事と言うしかない。現在はB2級だが、単に出走回数不足なだけで、もともとはA級経験者。3月には当地丸亀で復帰後初優勝も果たしており、実力をきっちりと発揮したということもできる。優勝戦も、1周2マークで吉田裕平を捌いて3着をもぎ取ったが、もしここで吉田に競り負けていたら団体優勝はルーキーズに移っていただけに、値千金の3着でもあった。その活躍ぶりは、個人優勝の平高に匹敵していたと言っても過言ではなかろう。
ルーキーズでは、やはり個人準Vの仲谷颯仁がさすがの強さを見せた。今期A2級だが、一時はSG常連であり、GⅠ覇者でもあり、本来はルーキーズのエースなのだ。その額面通りの活躍を見せた一節であり、完全に復調モードに入ったと言っていいだろう。
あとはデビュー初勝利をあげたばかりでなく、日またぎで2連勝。特別選抜A戦でも寺田千恵を捌いて4着を獲り切った眞鳥章太も、今節は名前を売った一人。今後のルーキーシリーズや一般戦でも注目したい。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)