BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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勝負駆けダイジェスト 後半戦

役者は揃った!

 勝負駆け全体の流れは駆け足ながら前半戦ダイジェストと速報①~③でお伝えしたので、〆の記事を簡潔に記しておこう。

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「深谷知博か、金子龍介か」
 ふたりだけに絞られた予選トップ争いは、11Rの1マークであっさりケリがついた。イン毒島誠の先マイに3コース新田雄史が怒涛のまくり差しで襲い掛かり、バック直線はふたりの一騎打ち。1着ならば自力トップだった4カド・金子の攻めは空振りに終わり、この瞬間に深谷のトップ当選が決まった。

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 昨日も書いたが、改めて今節の深谷の枠番と着順をゴルフのスコアに喩えてみよう。
★第1戦…2号艇1着=バーディ
★第2戦…5号艇3着=イーグル
★第3戦=6号艇4着=イーグル
★第4戦=4号艇1着=アルバトロス
★第5戦=1号艇1着=パー
★第6戦=3号艇1着=イーグル

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 すべてアンダーパーで回ってトータル10アンダー。フライングによる恵まれ1着もあったが、運も実力のうち。最大の決め手はもちろん今日の10Rで、3コースからの切れのいいまくり差しは、まさに予選トップを飾るに相応しいスーパーショットと絶賛しておきたい。ゴルフにしても“本戦”のラスト2日がさらに重要な正念場となるのだが、今日のような大村らしいイン天国の水面ならば優勝まで突っ走る可能性はかなり高いとお伝えしておこう。

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 一方の準優ボーダー争いは最終12Rまでもつれたが、1着条件だった③上野真之介が④稲田浩二のひとまくりを喰って3着止まり。結果、昨日の暫定トップから6・6着で5・67まで暴落した井口佳典が、首の皮一枚でなんとか生き残った。速報としてアップできなかったが、遅ればせながら準優メンバーを紹介しておこう。

準優勝戦

9R
①金子龍介(兵庫)
②前本泰和(広島)
③桐生順平(埼玉)
④佐藤 翼(埼玉)
⑤深川真二(佐賀)
⑥守田俊介(滋賀)

10R
①毒島 誠(群馬)
②上平真二(広島)
③新田雄史(三重)
④市橋卓士(徳島)
⑤峰 竜太(佐賀)
⑥磯部 誠(愛知)

11R
①深谷知博(静岡)
②吉川元浩(兵庫)
③枝尾 賢(福岡)
④池田浩二(愛知)
⑤篠崎仁志(福岡)
⑥井口佳典(三重)

 下克上の戦国ダービーを生き抜いた18戦士の中で、V戦線の大きな鍵を握ると思われる選手を抜粋しておこう。

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★今節の穴パターンとして暗躍したオラオラ軍団の斬り込み隊長とも呼ぶべき深川真二が9R5号艇に配置された。
★今日になって順位を下げた井口佳典、峰竜太、池田浩二の銘柄スター軍団が、どこまで機力アップを実現できるか。
★節イチの伸びを誇る佐藤翼がサプライズな逆転ターンで準優センター枠をゲット!

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 こんな感じだが、興味深いのは9Rの深川vs佐藤のマッチアップ。今節の穴パターンさながら「オラオラ前付けを入れてのカドまくり炸裂」となるのか、はたまたコースの遠さが仇になるのか。明日の特訓や試運転をしっかりチェックしつつ、その方向性を正確に見極めたい。(photos/チャーリー池上、text/畠山)