今日は最終レース後に週刊BBの配信があるので、できる限りリアルタイムで勝負駆け状況を伝えていきます! 準優ボーダー想定6・00として、まずは前半戦のダイジェスト。
【1R】
一発勝負の勝負駆けは③西山貴浩で3着条件。中堅下位レベルの足で昨日まで6・00にまとめたのは天晴れの一語。最近の西山は道中でのターンミスが極端に少なく、逆に隙あらば先行艇を出し抜くほどの老獪なテクも持ち合わせている。
他では④桐生順平が穏やかな勝負駆けだったこの一戦。インから①西村拓也がガッチリ逃げきり、2番手は差した②稲田浩二(前検ワースト級から中堅下位あたりまでアップ)、3番手が二番差しの桐生という大村の王道パターン。ここから桐生が見事な立ち回りで逆転の2着をもぎ取り、6Rを残しながら準優の当確ランプを点した。流石のターン巧者。
一方、GPの勝負駆けも含めて是が非でも3着が欲しい西山は、4番手から必死のパッチで追撃するもギリギリ及ばず4着まで。節間5・60という険しい成績で長い長い結果待ちの身となった。
※直後の18位ボーダー=松井繁の5・75
【2R】
4号艇の永井彪也以外の5人はすべて残り2走の勝負駆け。それぞれ1・1着~3・3着までタイトな条件が並んだが、イン①魚谷智之がここも大村らしくイン逃げ。スリット後は②新田雄史と③守田俊介に覗かれたが、その2艇が攻めを牽制し合っているうちに逃亡できた印象だ。機力的にはまだ厳しい1着とは言え、貴重な10点増しで10R5号艇へ2着と希望をつないだ。2着の新田は11R4号艇で4着、3着の守田は6R4号艇で3着条件。⑤瓜生正義と⑥福来剛は枠の遠さを克服できずに予選突破が絶望的となった。
※直後の18位ボーダー=魚谷智之の5・80
【3R】
2R同様、昨日Fに散った⑥江夏満以外の5人は残り2走の勝負駆け。とりわけ昨日までトップの③井口佳典は4着、④深川真二は1着で当確だったのだが……実戦はそのふたりが入れ替わっての124/356。予選トップを狙う井口に絶好の4カドと思えたのだが突き抜けるだけの迫力はなく、替わって5コース上野真之介が得意の全速ぶん回しのまくり差しで1着。最終12Rへ1着勝負の夢を残した。
一方、賞金ランク13位でチャレンジカップがF休みの井口は予選トップを守りたかったところだが、なんとなんとの6着惨敗! トップの可能性がほぼ消滅したのみならず、予選ラストランの8R4号艇は4着勝負となってしまった。なんだかレース足も冴えなかったし、大丈夫なのか、井口??
※直後の18位ボーダー=篠崎仁志の6・00
【4R】
すでに準優が絶望的な①桑原悠が、地元の意地でガッチリ逃げきった。ただ、同じ5・60でも西山を着順点で上回って暫定20位まで浮上。可能性はゼロではない。2着は差して残した吉川元浩。安定感ある中堅上位の足で節間6・80でまとめあげ、予選フィニッシュ組の当確第1号となった。3着の篠崎仁志は10R2号艇も3着条件。また、2日目のペラ破損で明らかに足落ちした前本27号はここも追い上げが利かずに5着大敗。9Rは1号艇で3着という穏やかな条件ではあるが、パワー&リズムにやや不安を残す前半戦と言えるだろう。
※直後の18位ボーダー=磯部誠の6・00
【5R】
ここも①佐藤翼(2着条件)が勝ったがイン逃げではなく「抜き」。江口晃生のオラオラ前付けで90m起こしとなったインモンキーはやや流れ、バックで②松井繁&③仲谷颯仁にズブズブ差されて絶体絶命の大ピンチ。だがしかし、3着では準優の目が消える翼は、2マークを外から外へと全速でぶん回して一気に先行2艇をまくりきった。パワーの恩恵もあったとは言え、初動といい舳先の向きといい旋回スピードといい「盤上この一手」の絶品ターンだった。節間6・40=暫定12位で予選を終えた翼クン。このまま準優4号艇となれば、明日のスリットラインが楽しみでならない。
他では3着の松井が10R4号艇で2着の勝負駆け。それからドリーム1号艇の峰竜太がちょいと心配なリズム&パワーダウンで5着大敗。道中まったく追い上げの利かない足色はどうしたことか。後半9Rはなんとなんと4号艇で2着勝負となってしまった。現状のパワーではまさかの予選落ちもありえるかも??
※直後の18位ボーダー=磯部誠の6・00
【6R】
予選トップの可能性がある①深谷知博がインからしっかりガッチリ押しきった。強い。で、前半6レースを終わってみれば、金子龍介を抜きさって暫定トップに到達!! 出走数の兼ね合いで自力トップの権利は11R4号艇の金子のままだが、深谷が10R3号艇でも勝ちきればトップ通過に大きく近づくだろう。※そのあたりの動向は速報形式で伝えます。
他では、すったもんだの鍔迫り合いの末に2着を獲りきった②枝尾賢が6・67=暫定8位でゴールイン! 3着の④守田も6・00で準優圏内を死守し、4着に敗れた⑤桐生は暫定10位で予選を終えた。
※直後の18位ボーダー=磯部誠の6・00
6R終了時点のトップ6
①深谷知博 8.00
②金子龍介 8.00
③上平真二 7.80
④毒島 誠 7.20
⑤池田浩二 7.20
⑥市橋卓士 7.00
(photos/チャーリー池上、text/畠山)