BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――東都のエースが!

10R

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 前田将太と小野生奈が次の11Rに出走、篠崎仁志は負傷帰郷ということで、地元ワンツーを出迎えたのは西山貴浩のみ。西山はまず、真っ先に帰ってきた瓜生正義に向かってバンザイ! 次に、篠崎元志に向かってセーーフ。勝った選手に対してはただただ絶賛。1号艇で敗れながらも優勝戦には残した元志に対しては危なかったね。おおよそそんなところだろう。ちなみに、エンジン吊りでは西山は瓜生のほうに参加。元志には東京支部だが福岡在住の齊藤仁が参加して、それを見た濱野谷憲吾らがヘルプに駆け付けている。

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 それにしても、元志の苦笑いの大きさと言ったら! スタートで瓜生にのぞかれて、その時点で大ピンチ。なんとか先マイを果たしたものの、窮屈なターンはやはり差しを許してしまった。後続が届いてこなかったからよかったものの、元志としては「やっちまった」レースであり、まさにギリギリセーフの心境であっただろう。
 ともあれ、地元SG優出を決めた。直近のSG優出は19年グランプリシリーズだから、約1年半ぶりのファイナルだ。雪辱のチャンスが残ったことにはホッとする部分もあるだろう。帰郷となってしまった弟の分まで、明日は気合を入れたいところ。

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 3着に敗れた原田幸哉は、同期の瓜生には快勝を祝福して見せたけれども、その後はやや肩を落とす場面も。愛弟子の柳沢一に話しかけると、そこからやや長めの“反省会”となって、二人は暗い顔つきで話し合うのだった。原田の直近のSG優出は12年メモリアル……って、9年前を直近と言っていいのかどうか。それくらいSGのファイナルからは遠ざかってしまっている。ここは決めたいところだったか。今年はGⅠ2Vと賞金ランクも上位に食い込んで好調モード。今日の雪辱は次のメモリアルあたりで果たしたいところだろう。

11R

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 小野生奈、残念! 5度目のSG優出チャレンジは、またもや失敗に終わってしまった。てんかいてきにも厳しく、それもあって派手に悔しがるということはなかったが、しかしエンジン吊りをしていても、どこか表情がカタめに見えてしまった。現状、小野はダービーには出場できそうな位置にいる。次のチャンスがダービーで巡ってきたら、そのときこそ、だ。

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 勝ったのは馬場貴也だ。18年チャレンジカップ優勝戦は、1マークをやや漏らしてしまい、峰竜太に差し切られるピンチだったが、今回は危なげなく逃げたと言っていいだろう。その馬場を出迎えたのは守田俊介。昨日もそうだったが、自分のレースはとっくに終わり、特に調整を行なってもいないのに、宿舎に帰らず残っていた。馬場のそばにいるため、そんなふうに想像したくなる。守田に祝福されて馬場の目は一瞬さらに細くなったが、次にはキリリと引き締まった表情に。すでに明日に目を向けていると感じられた。

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 2着は峰。結果的に、あのチャレンジカップと同じワンツー決着。あのときは初優勝を果たした馬場に感動して号泣していた峰だが、今日はもちろん泣いてません(笑)。池田浩二との2番手争いに、1周1マークの攻防も含めてヒヤヒヤする場面もいくつかあったが、さすがに芦屋では強い。
 優勝戦は5号艇と、枠は遠くなった。それでも峰は、この枠ならチャンスがあると意を強くする。まあ、自分に言い聞かせている部分もあるんだと思うが、明日も強い気持ちで戦うことになるだろう。

12R

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 守屋美穂、惜しかった! 4カドから1マークは平本真之の動きに合わせて最内差し。しっかりと差したが、平本のまくり差しは濱野谷憲吾にも届こうかというほどの素晴らしいターンで、遅れをとることになってしまった。結局3着。しかし、初のSG準優でよくぞ連に絡んだと言いたい。
 ピットに戻ると、ちょうど対岸のビジョンがリプレイを映し出し、それに守屋は見入った。エンジン吊りがあるため、すぐさま背を向けているが、反省点など見つかっただろうか。

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 平本は1着争いという意味ではこれも惜しかった。一瞬、まくり差しが入ったかと思ったが、濱野谷には及ばなかった。それでも平本は優出を喜び、「ラッキー」と笑った。そして控室への途上でバンダナを落とし、守屋に拾ってもらっていた(笑)。まあゴキゲンということだろう。優勝戦は6号艇だが、この人の6コース、怖いからなー。明日も軽くは扱えそうにない。

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 そして、濱野谷憲吾が優勝戦1号艇だ! 東京が緊急事態宣言下でなければ、大森の居酒屋は鬼の盛り上がりなんだけどなー。さすがに今日は齊藤仁とじゃれ合うこともなく、しかし力強い目つきで祝福に応えた。14年4カ月ぶりのSG制覇まであとひとつ。まさか緊張に震えるようなキャリアではないが、明日の動き、表情がどんなものであるか、おおいに楽しみにしながら取材に臨もう。

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 それにしても、白井英治はクランクシャフト交換、でしたか。準優は4着に終わったが、文句なしの健闘だったと思う。濱野谷憲吾に愚痴るようにレースでの動きを語っていたが、それもむべなるかな。それも含めて、明日が終われば獺祭でも飲みながら今節の疲れを癒してください!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)