BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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頑張れ若者たち!の5日目前半のピットから

 1Rをおおいに盛り上げたのは嶋田有里だ! 6コースから伸びていって1マークは握りマイ。バックに出たら2番手! 逃げたのは井本昌也で、3番手には佐藤航が追走していたが、このまま①-⑥-③なら3連単1200倍! ピンマンならぬピンジュウマン! しかしながら、2マークでは佐藤に抜かれ、2周1マークでは山本稔太朗の逆転も許してしまった。終わってみたら3蓮単820円。ものすごい落差だ(笑)。
 レース後、嶋田は対岸のビジョンに映し出されたリプレイをじっと見つめていた。抜かれたのは何が悪かったのか。番手をキープするにはどうするべきだったのか。映像を見ながら反省していたのだろう。今節は男女あわせての最若手で、唯一の130期生。昨日まではオール6着で、思うところもたくさんあっただろうし、勉強になったことも数多くあろう。その後、すぐに試運転に向かっており、今日一日さらに乗り込むのだろう(今日は1回乗り)。とにもかくにも、4着でシンガリ街道からは解放された。明日は舟券に絡めるといいね!

 2Rでは津田陸翔が6着大敗。今節はまだ1回も舟券絡みがない。レース後、ボートの周りでは同地区の先輩である井本昌也、岡本翔太郎とかなり長い会話が交わされていた。岡本はハンドルを回す仕草や身体を傾けるモンキーターンのような仕草など見せていて、これは明らかにアドバイスを送っているシーンだろう。明日はなんとか一矢報いてほしいと、支部こそ違うが広島支部から単騎参戦の津田にエールを送る。津田は129期で、ルーキーズでは追加の西川拓利とともに最若手。石丸小槙も含めて同期が参戦しているのは心強いが、直属の先輩がいないなか、山口支部の井本と岡本は頼れる援軍なのだ。津田も1回乗りなので、今日はこのあとも試運転に励む姿が見られるはずだ。

 3R後には、米丸乃絵と渡邉優美が話し込む場面も。ふたりは師弟関係であり、今節はこうした絡みが随所で見られている。師匠がそばにいてくれるのは米丸にとって大きいはずで、結果らしい結果は出せていない今節だが、学びになっていることは山ほどあるだろう。3Rは4着とはいえ、ルーキーズの準優組である廣瀬篤哉を競り落とす場面があり、進境は見られる。彼女もまた1回乗りで、同じく試運転で走りまくる一日になることだろう。

 そうそう、1Rで6着に敗れてしまった北村寧々は、すぐさまボートを下ろしているんだった。ただし、白の艇旗をつけて。9R1号艇なのだ。レースまでに時間はけっこうあるが、それでも素早く着水したのは、しっかり乗り込んで1号艇を迎えようということだろう。今節は初の1号艇で、ゴンロク続きの北村としては何とか結果を出したいところ。ただ、128期の北村は、これが6回目の1号艇なんですね。1勝はあげているが、まだまだ慣れないイン戦といったところ。2号艇には倉持莉々が控えていて、楽なイン戦にはならないだろうが、健闘を見せてほしいですね。

 さてさて、今節はルーキーズの主力格ながら、どうにも不完全燃焼気味の竹下大樹。3R1号艇は必勝のイン戦だったが、後輩の篠原飛翔にまくり差しを浴びてしまった。2着には残しているが、レース後は悔しさにまみれた表情を見せていた。全体的に着がまとまっているという印象もあるが、足的には厳しそうに見えるし、本来はもっともっと活躍したかったはず。篠原が挨拶に来ると笑顔を返してはいたが、気分が晴れたとは言い難い様子であった。後半10Rは4号艇。1~4号艇が地元福岡支部という番組だが、なんとか格上の意地を見せたい。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)