BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THE勝負駆け 前半戦ダイジェスト

【1R】素子19号機、エグいまくり差し

 下馬評の高い香川素子19号機が本性を剥き出しにした。1マークの展開は①寺田千恵の完勝パターン。②~④の若手3艇がこぞって握ったがまるで届かず、出口で一気に突き放したのだが……5コースから内3艇が攻め切るのを待って待って差した⑤素子はんが、バック最内伸びる伸びる! スリット裏の手前で舳先を突き刺し、そのまま2マークを先取りしてケリをつけた。準優ボーダー6点なら12R3号艇を待たずに当確ランプ。

 19号機の伸び足には恐れ入ったが、裏を返せばテラッチ38号機の直線足があまりにお粗末すぎた。2着=6.80の当確第1号で予選を終えたものの、機力的には準優で不安しか感じさせないバックの競り負けだった。
※18位ボーダーは昨日の6.25⇒6.40にアップ! 

【2R】育ミン、待望の記念初勝利!

 ②~⑤までタイトな勝負駆けが揃ったサバイバルマッチで、昨日まで精彩を欠いていた①西岡育未が豪快に逃げきった。デビュー9年目で記念レース初1着、おめでとう! 勝負駆けとしては、この育未1着などで「②土屋南、③松本晶恵、④深尾巴恵が後半戦を待たずに事実上の落選」という残酷な事態に。ただひとり、5コースから2着に突っ込んだ⑤平山智加だけが12R1号艇を待たずに当確ランプを点した。

【3R】SANA29号、ケタチの独走

 是が非でも1着=6.20を獲っておきたい①上田紗奈がブッチギリで逃げきった。29号機、恐るべし! 周回ごとにグングン突き放す紗奈の後方では、②藤原菜希×③竹井奈美×④三浦永理の当確トリオが丸々3周に渡るデッドヒート。機力差もほとんど似たり寄ったりの追い比べに見えた。結果、すったもんだの末に123456、今シリーズ初の枠なり決着。1分46秒7というケタチの一番時計を叩き出した紗奈29号機。果たして6.20で生き残ることできるのか、後半戦まで目の離せない結果待ちになりそうだ。6号艇でいいから準優に乗ってもらいたい。
※18位ボーダーはジャスト紗奈6.20に!

【4R】トップ爆走の4カドまくり

 3日目、あれよあれよと暫定トップに立った地元の絶対エース遠藤エミが、ここもセンター枠から力でねじ伏せた。有無をも言わせぬ4カドまくり。スリット前後の行き足もじわじわながら強力で、今節は初日からこの部分がじわじわしっかり仕上がっている。レース後に「(トップ条件を)狙っていきます!」と高らかに宣言するエミだった。
 それからそれから、エミの攻めに最アウトからカッチリ連動したグレートマザー日高が、あっという間の2番手進出で6.40まで浮上。崖っぷちの紗奈を蹴とばして暫定17位にジャンプアップした。なんちゅう62歳ぢゃーー、脱帽!!

【5R】エミのトップ条件が緩和

 岩崎工務店の芳美社長が、予選最後にイン逃げ1着を取りきった。「今日がいちばん良かった、ココ(勝利者インタビュー)に間に合って良かった」とご満悦で、明日以降も要注意。勝負駆けとしては暫定2位だった⑤守屋美穂が3着止まりで暫定3位に後退。この結果を受けて、9R2号艇の遠藤は【3着以内でトップ確定】と最低ノルマが緩和された。

【6R】意地のサッキサキ逃亡

 ③堀之内紀代子、④大瀧明日香、⑤浜田亜理沙の勝負駆けトリオを尻目に、①清水沙樹がインからスッキリ押しきった。2日遅れのバースデーWIN、おめでとう。2着は準優1号艇の勝負駆け・亜理沙、3着は4着条件の明日香がしっかりポイントを加算し、逆に堀之内は4着で赤ランプが点った。