蓮戦蓮勝!
12R優勝戦 並び順
①常住 蓮(佐賀)13
②香川素子(滋賀)17
③田口節子(岡山)21
⑤細川裕子(愛知)23
⑥田中宏典(佐賀)23
④廣瀬 凛(滋賀)22
インコースの鬼、レン常住が今大会もインから圧勝した。スタートで舳先ひとつ突出、行き足もゴキゲンで、1マークまでにほぼ1艇身の貯金を作っては負けようがない。
「(スタートが)入っている景色だったし、1マークも余裕があったので、しっかりターンできました」
レース後のインタビューも余裕しゃくしゃく、ベテランの貫禄さえ感じさせる24歳だった。15回を数えるこの大会で、初の2連覇達成。ただ、シリーズ序盤の黒須田の取材に「連覇したいというより、優勝数をひとつでも増やしたい」と語ったとおり、蓮の視線はここに留まってはいない。今年に入って10優出4V。残る半年でこの数字をさらに伸ばし、とりあえずは来年3月の蒲郡クラシックの権利をGETする腹積もりだろう。野次馬の私も、今日の優勝とは別次元のエールを贈りたい。
今日の蓮覇を踏み台にして、早くSG常蓮になれよ、常住蓮!
嗚呼、それにしても、蓮の「インコース狂騒曲」はいつまで続くのだろうか。今回も並べてみよう。一昨年の12月8日に5着に敗れてから、蓮の1号艇1コースのオール3連対はついにこんなベラボーな長さに到達した(去年の5月3日に1号艇2コースで6着あり)。
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私の勝手な希望としては、この凄まじい記録を継続したまま、SGの大舞台に乗り込んでもらいたい。
さてさて、個人戦はここまで。1周バックで蓮がぶっちぎっても、この大会はまだ半分しか終わっていない。Vチームの各選手に10万円のお手当が配分される団体戦は、今年も最後の最後まで予断を許さぬ接戦になった。
道中のざっくりな隊列は125346(赤文字が紅組)。蓮の10点は確定したものの、イコール団体優勝とはならない。それどころか、紅組が8点・6点・4点をキープしているから、このままだと紅組18点-白組13点で紅組の圧勝ムードだった。
だがしかし、残り1周になって鬼の如く追い上げたルーキーがいた。廣瀬凛! 戦前からエース級と言われた31号機が唸りをあげて、5番手から田口を追い抜き、さらに3番手の細川に追いすがる。最終ターンマークなんかもう、鬼気迫る勢いで全速のぶん回し!
この大会も長いからして、凛だけでなく他の優勝戦メンバーもピットで見守る選手たちも分かっていたはずだ。1着+3着=16点を獲ったチームが自動的に勝利につながることを。このパワフルな若武者の全速握りマイを、細川が渾身の小回りでギリギリ凌ぎきり、6大会ぶりの紅組の勝利を決定づけた。最終着順は125436。白組15点vs紅組16点という薄氷の優勝だった。紅組の皆さん、団体優勝&10万円のお小遣い、おめでとう!(photos/チャーリー池上、text/畠山)
個人戦と団体戦の優勝記録
個人V 団体V
①三国 ①上條暢嵩 紅30-31白※
②江戸川 ①澤崎雄哉・初 紅23-46白
③びわこ ③吉川貴仁・初 紅39-29白 ①大豆
④津 ①松尾 拓 紅32-36白
⑤丸亀 ①平高奈菜 紅45-24白
⑥とこなめ ④畑田汰一 紅47-22白※①浜田
⑦宮島 ③吉川貴仁 紅35-32白 ①龍星
⑧尼崎 ①井上忠政 紅31-38白
⑨児島 ①新開 航 紅43-26白
⑩芦屋 ②砂長知輝・初 紅29-40白 ①鎌倉
⑪浜名湖 ②中 亮太 紅26-42白 ①鎌倉
⑫鳴門 ①濱野斗馬・初 紅32-37白
⑬江戸川 ②登玉隼百・初 紅24-45白 ①清埜
⑭徳山 ①常住 蓮 紅30-39白
⑮下関 ①常住 蓮 紅38-31白
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トータル 女1/男14V 紅組6勝9敗
※印は優勝戦の前に団体V決定