BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――スコーピオンターン!

 

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 江夏満がSG初勝利! 1Rでイン逃げを決めての嬉しい1着は、他の多くの選手に祝福されるものとなっていた。瓜生正義がハイタッチをするなど、福岡支部勢はもちろんのこと。同じレースを走った太田和美も、江夏がレース後の挨拶に訪れると笑顔を向けていた。松井繁も言葉を投げかけている。2Rのエンジン吊りでは、村上純も歩み寄って声をかけており、江夏は嬉しそうに村上の腰を抱くような仕草を見せた。

 ピットでは、江夏とさまざまな選手の絡みが見られる。田中信一郎と親し気に会話を交わしたり、昨日は太田とも談笑している姿があった。他の選手にも愛されているのが伝わってくる光景である。江夏は8Rに登場するので、水神祭はその後に行なわれるとのこと。多くの選手が集まる、賑やかなものになるかも。その様子は後ほどお伝えいたします!

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 あ、そうそう。江夏、話題のスコーピオンターンを繰り出してましたね! 先頭に立って安全圏に持ち込んだ1周2マークから立て続けに炸裂! 左足を跳ね上げて体を反らせる独特のターンを、ついにSGでお披露目です! ピットから見ていたら、逆立ちしてるみたいだったぞ。見逃した方のためにも、今節、また披露してほしいですね。

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 2Rは、赤岩善生と服部幸男が2番手をびっしり競り合った。赤岩は服部を敬愛しており、ピットでは話し合う様子をよく見かけるものだ。時に、何かを相談するかのように言葉を重ねる赤岩に、服部がうなずきながら耳を傾けているシーンも。支部こそ違え、服部は赤岩にとって頼れる存在のようである。そんな二人の大激戦。ピットに戻った服部の顔からは笑みが漏れていた。服部は、ボートリフトが上昇している間にヘルメットを半分だけ脱ぐのがレース後のルーティンだが、多くは淡々とした表情もしくは憮然たる表情を見せている。だから、リフトから上がってきて笑顔だったというのはなかなか珍しいことで、赤岩との競り合いは手応えを得られるものだったということだろう。あるいは「善生に負けちゃったよ」みたいな? 

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 で、一方の赤岩は淡々としてはいたが、服部を競り落とした満足感があるのか、充実した表情を見せつつ力強い足取りで控室へ戻っていった。これで予選突破に向けて視界も明るくなってきただけに、さらに勢いに乗っていく可能性は大きい。後半の5号艇が正念場だ。

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 さてさて、整備室は昨日までに比べて選手の姿が少なくなっているが、朝の時間帯で主と化していたのは平本真之だ。ただし、作業はゲージ擦りである。つまり、もはやモーターやプロペラに手を加えるところがない、ということ。どうやらペラの形が自分とはあまりに違うために、またそれでいて好気配の足色を見せているだけに、ペラには触らないということのようだが、その形のゲージを取っておこうというのが今日の作業の意味であるわけだから、間違いなく足には満足していているのだ。今日は3号艇と1号艇。連勝もあるかも!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)