BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――とっても静か

 

f:id:boatrace-g-report:20180826150839j:plain

 準優日午後イチのピットはなんとも静かで、調整をしている選手も少なかった。準優組は気温が下がる夜の時間帯に走るので、焦って試運転などをしても、という部分もあるのだろう。1R発売中に片岡雅裕が試運転していたが、数周して陸に上がってきていた。現状の確認をして、夜向けの調整をしていこうということだろう。
f:id:boatrace-g-report:20180826150906j:plain

f:id:boatrace-g-report:20180826150948j:plain

 プロペラ調整室にも準優組は意外と少ない。まず松井繁。ペラを叩き、時に外に出て夏の強い日差しにペラをかざしてラインを確認して、またペラ室に戻る、という行動を繰り返していた。奥のほうには峰竜太の姿も。峰は、1Rのエンジン吊りに出てきた際、出走6艇のボートはすべて装着場に運ばれたのに、一人ぽつんとリフトの近くで立ち尽くしていたりした。完全に思案モードで、周りが見えていない様子。艇運の方がそこに架台を置こうとして、声をかけられてようやく峰はそこを離れた。調整の方向を考え込んでいたのだろう。

f:id:boatrace-g-report:20180826151147j:plain

 室外の調整所では、笠原亮がいつものポジションでペラを叩いていた。笠原を探すならそこに行けばいい、というほどに、レース以外のほとんどの時間をそこで過ごしている。準優1号艇でももちろん関係ない。今日も時間ぎりぎりまで、ここでペラを叩き続けることだろう。

f:id:boatrace-g-report:20180826151222j:plain

 とまあ、準優組で序盤の時間帯に目立ったのはこれくらいである。時間を追うごとに動きは活発化するだろうが、おそらくは日がもう少し傾いたあたりのことと思われる。
 一般戦組、特に早い時間帯にレースがある選手たちはそうはいかない。強烈な日差しなどおかまいなしに、試運転にも出ていく。水神祭をめざす磯部誠も、懸命な様子。昨日も遅くまで調整をしていたが、今日も調整と試運転で飛び回っている。中田竜太、中村亮太、大池佑来、山口剛、中島孝平らが、特に動きの目立った選手たちだ。そうした姿を見ると、どうしたって頭が下がるというもの。皆様、一般戦の舟券もビシッと買って、彼らにエールを!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)