BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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レディースvsルーキーズ準優ダイジェスト

エースの本領

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11Rルーキーズ準優

①浜先真範(広島) 12
②今泉友吾(東京) 23
③松井洪弥(三重) 21
④佐藤隆太郎(東京)21
⑤澤崎雄哉(東京) 11
⑥中田達也(福岡) 11

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 やはり、エース64号機はこの準優でも凄まじい超抜パワーだった。5コースから力強い行き足でパワー劣勢のセンター勢を瞬殺し、スタート凹んだ2コース今泉も軽々と叩いてまくり差し一閃! その後は浜先13号機の猛追を強烈なレース足で防ぎきった。見た目には接戦だったが、両者の今の力量を加味すれば澤崎64号機のパワーがやはり一枚上手だろう。文句の付けようのない節イチパワーだった。惜しくも2着に敗れた浜先は節ニ候補のひとりだ。

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 3着も超抜パワーの今泉。例によって1マークで叩かれながらも、鬼のようなターン足で中田らを追い抜いた。5号艇の明日は言うまでもなく「どこまでスリットで踏み込めるか」でV確率が大きく変動する。今日のような凹みスタートになってしまうと、よほど展開に恵まれない限り2度目の優勝は難しいだろう。それでも、2、3着に食い込む可能性はかなり高いのだが。

女子番長、仁王立ち!

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12Rレディース準優

①香川素子(滋賀) 29
②魚谷香織(福岡) 29
③平高奈菜(香川) 36
④栢場優子(東京) 35
⑤森岡真希(岡山) 36
⑥喜井つかさ(岡山)38

 スタートはご覧の通り、今節で一番遅い平均タイミング。が、6人の呼吸が合ってしまえば、タイミング云々は関係ない。遅いながらもトップタイの香川27号機が、女子イチのパワーを存分に発揮してインから突き抜けた。

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 この香川27号機のパワーは、果たしてルーキー超抜トリオに比べてどれほどのものなのか。現時点ではまるで断言できない。周年記念・後藤翔之の恐るべき破壊力が半減した代わりに、チルトを下げるなどでレース足は強化された感がある。2コース想定の明日は、両隣の凄まじい行き足を踏まえるなら、現状のバランス型が差し抜けにもっとも適しているのかも知れない。

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 2着は、2マークの大混戦を冷静に捌ききった魚谷。もちろんテクニックに拠る部分が大きいのだが、自慢の回り足もしっかりと稼働していた。前半3レースはスリットから道中からまるで調整が合っていないように見えたが、いざ準優では見事に修正していたと思う。ストレート足はファイナル組では最低レベルだと思うので、明日はさらに展開をシャープに突けるだけのレース足を求めるだろう。

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 3着は、平高との大接戦にギリギリ競り勝った栢場。スリット後の伸び足は期待したほどの迫力はなかったものの、実戦足はかなり力強い。ただ、6コースからルーキー超抜トリオと香川をまとめてやっつける可能性はかなり低い。3着のヒモ穴には面白い存在ではあるのだが……。3着争いで競り負けた平高は明らかにパワー負け。出足、行き足、伸び足ともに、泣きたくなるほどの彼我の差を感じただろう。(photos/チャーリー池上、text/畠山)