BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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エース27号機はイチロー!!

(抽選前のつぶやき)

 宮島モーターは去年の9月27日が初下ろし。おそらく今節は2連率50%超えのエース格・27号機、直近の成績がゴキゲンな59号機が選手垂涎の人気ツートップになると思われる。だがしかし! 私のイチオシは2連率36%の13号機だ。乗り手にあまり恵まれずにこんな数字だが、ストレートは強めでさらに出足系統は超抜の一語。『BOATBoy』5月号でも「このモーターを買う!」という新コーナーで13号機を大抜擢した。明日から最終日まで、この“ゴルゴちゃん”(←勝手にニックネーム)の舟券を買い続けるわけだが、はてさて誰が引き当ててくれることやら。できれば、「安芸の鬼将軍」西島義則か「スリットスナイパー」平尾崇典がGETしてほしいなぁ。
 ちなみにBB誌の一般戦ウォッチャー三島敬一郎にも極撰モーターを聞いたところ、これまた2連率36%の33号機という返答。「前節の最終日が不完走だったのが気になるけど、新ペラに換わっても戦えるはず」とのことで、我がゴルゴちゃんとの対決が楽しみだ。

(いざ抽選会場へ!)

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 百戦錬磨の猛者どもで熱気ムンムンの選手控室。平成最後の大一番に相応しい面々の顔が並ぶ。選手班長・市川哲也の「よろしくお願いします!」の挨拶とともにモーター抽選が始まった。今回の抽選は各モーターの番号だけでなく、2連率の数字も発表するシステムだ。いの一番に選考順位トップの前本泰和がガラポンを回し、担当スタッフが読み上げる。
「24番、2連率39パーセント!」
「お!」
「おおっ、ええやん!」
 周囲の選手たちはモーター番号よりも、この2連率に過敏に反応していた。

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  さて誰が13号機を引き当てるか、と耳を傾けていたらば、これまで見かけたことのない珍事が発生した。佐々木康之がガラポンの順番を勘違いし、フライングでガラポン玉を出してしまったのだ。「2連率39パーセント」の声に「ヨシッ」と叫んだ佐々木だったが、直後にフライングが発覚。この順番間違えに関する取り決めはないようで、選手たちが思い思いに言葉を発している。
「みんなが納得するなら、このまんまでいいんじゃない?」
「いや、ダメでしょ、そんなのは」
「最初からやり直しやな」
 喧々諤々のやり取りの末、佐々木の引いた玉だけをガラポン機に戻して順番通りにリスタートすることになった。けだしまっとうな結末ですな。ちなみに、後に引き直した佐々木の2連率は32%に下落した。

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 私のイチオシ13号機がなかなか出現しない中、エース格の27号機が登場。引き当てたのは吉田一郎だ。この27号機だけは「27番」の瞬間に「おおっ」と何人かの声があがり、「2連率52パーセント!」の声に会場全体がドッと湧きあがった。吉田本人はデレデレの照れ笑いで申し訳なさそうな顔にも見えたな。

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 さらには三島敬一郎イチオシの33号機を田中信一郎が引き当て、「最後の『不』(不完走)が気になるなぁ、どうなったんやろ」と不安を漏らし、近況絶好調の59号機を引いた日高逸子はにんまり微笑んだ。おそらく、今節も旦那さんと握手しなかったのだろう(笑)。

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 でもって、私にとって今節の明暗を分けるかもしれないゴルゴ13号機は、やはりフン詰まりで出てこない。誰よりも引いて欲しかった西島義則は
「じゅう……いちばん!」
 うーーん、惜しくも2番ずれ。結局はラスト3人まで出ない難産の末、三嶌誠司が引き当てたのだった。「36パーセント」の声にせいやんは無表情だったが、すかさず同期の信一郎が「わるない、わるない!」と合いの手。そう、わるないどころか「隠れ超抜」なんだぞ、せいやん!!

宮島注目モーター
★★★27号機…吉田一郎
★★★59号機…日高逸子
★★43号機…木村光宏
★★67号機…大場 敏
畠山イチオシ★13号機…三嶌誠司
三島イチオシ★33号機…田中信一郎

(photos/シギー中尾、text/畠山)