（抽選前のつぶやき）
初物づくしの新プレミアムＧＩ。この栄えあるコケラ落としの舞台が我がホームプール平和島となっては、恥ずかしいモーター鑑定はできない。６月14日から稼働しているモーター群の中で、胸を張って推奨するのが13号機。特長は、「スリット付近の行き足～伸びが節イチ級で、ターン回りなど出足系もしっかり」という最近のエース機の王道パターン。基本的な仕上がりとしては【出足Ａ～Ｓ・直線SS】と思っていただきたい。この13号機を筆頭に、私なりの推奨機はこんな感じだ。
畠山の推奨７モーター
★★★13号機 Ｓ アウトからでも突き抜けるストレート足
★★41号機 Ａ＋ 弱点のない数字エース機。三島評価トップのＳ！
★★17号機 Ａ＋出足・回り足主体に全部の足が強いバランス型
★★38号機 Ａ＋ 強烈な出足を武器にＧＩで永井彪也が活躍
★43号機 Ａ トップ級の伸び型→手前に寄って好バランス
★18号機 Ａ 出足系統強力で引き波を超える馬力
★31号機 Ａ これも出足型で特にターン回りがＧＯＯＤ
ちなみに『ＢＯＡＴＢｏｙ』三島敬一郎の13号機評は「夏場節イチだった行き足と伸び。少し落ちたが◎です」で、近況絶好調の41号機に次ぐ２番手のA+まで。確かに41号機も魅力だが、ここ１カ月で２連率６位→１位に駆け上がって舟券的な魅力は半減した気も……初志貫徹で13号機を買いまくるどー！ 平和島のスリットスナイパー13号機を引き当てるのは、誰だ??
（いざ抽選会場へ！）
おお、分かっちゃいたが、抽選会場はまさに老若男女の花形選手が出揃い、なかなかに壮観な眺め！ モーター抽選は選考トップの毒島誠から始まったが、ガラポン機（おそらく新品）を何周何十周ガラガラ回しても玉が落ちてこない。
「あれっ???」
毒島が首を傾げてさらに高速で回し、周囲からは「出ないなら掴み取りか？」などの野次が飛ぶ。目いっぱいに逆回転させた毒島がゆっくりと反転させると、やっとひとつの玉がポトリこぼれ落ちた。
「中で（玉が）くっついてアレだったんかな」
たとえば寒い倉庫から持ち出したため、室温差で湿気が発生して玉がくっついたのかも？ 毒島の後もしばらくフン詰まり状態が続いたが、徐々にその回数は減って行った。
で、まずは２連率トップにして三島◎の41号機を原田幸哉がゲット！ それなりにバシャバシャとフラッシュを浴びた幸哉だったが、なぜか険しい顔で壁に貼られた前節の出走表に向かう。
「でれ～～～ん♪」
妙な効果音（パチスロＡタイプ系）を口ずさみつつ、前節のファイナル１号艇（○＝優勝）を確認し、さらに周辺の記者さんの「エースですよ～」という声を聞いた幸哉は、「マジでっ!!??」と叫んで派手なガッツポーズを繰り出した。マジです！
しばらくして、私の自信の◎ゴルゴ13号機が出現。引き当てたのは、銀河クイーンの田口節子だ！ 今日イチの歓声とフラッシュの嵐、嵐。きょとんとしている田口に「伸びトップ、ガンガンまくってください！」と発破をかけると、田口は顔を綻ばせて「スタート行ければいいけど……」と答えてくれた。このモーターを手にしたからには、スタート行ってください、節子さまっ!!
それから間もなく飛び出したのが、私も三島も３番手あたりに評価している17号機。引き当てた久田敏之に「三本指に入りますよ」と伝えると「マジっすか!?」とにんまり笑ってみせた。
ちなみに東都のエース濱野谷憲吾は、２連率７位の64号機。機歴としては十分に戦えそうなレベルだが、憲吾本人は「なんだかフラッシュの数が足りなかったなぁ」とちょいとオカンムリの表情だった（笑）。
さてさて、今節の抽選はモーター＆ボートだけではない。後半戦は、明日の５～12Ｒの３～６号艇を決めるかなり変則の枠番抽選だ。なぜ１～６号艇ではないか、を説明すると長くなる。単純に「シード選手が２人ずつ、すでに１・２号艇を独占している」と考えてほしい。そんな抽選だから、とりあえずの最良枠は３号艇ということになる。選手間でもこの抽選ルールは浸透していないようで、茅原悠紀が赤玉を引いてもまったくの無表情。周辺の選手や記者が「イエーイ！」と祝福すると「え、なんでなんで？」と茅原は不思議そうに聞き返した。
「あのね、この抽選は３～６しかないんです。だから、３がいちばん良いんです」
隣にいた桐生順平が子供に諭すようにゆっくり説明し、それでやっと茅原は「マジ!? 良かった～～！」と恵まれた現状を自覚したのだった。当欄はモーターをメインにしているのでもろもろ割愛するが、緑＝６号艇を引き当てた選手以外はみんな楽しそうだったなぁ。で、モーター抽選を含めてもっとも会場がドッと沸いたのは、江口晃生が緑色を引いた瞬間だった。江口さん、分かってますなぁ（笑）。
畠山の推奨７モーターの相棒
★★★13号機 Ｓ 田口節子
★★41号機 Ａ＋ 原田幸哉
★★17号機 Ａ＋ 久田敏之
★★38号機 Ａ＋ 西村拓也
★43号機 Ａ 丸野一樹
★18号機 Ａ 守屋美穂
★31号機 Ａ 馬場貴也
（photos/シギー中尾、text/畠山）
