BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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6コースまくりで団体戦開幕!

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 団体戦のオープニングとなった5R、土屋南が6コース大まくり一発!

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 ド派手な幕開けに、ピットでは男女問わずに「おーっ!」とどよめきが起こっている。やはり大技炸裂には、誰もが胸がざわつくもの。装着場のモニターで観戦していた森照夫も、目を丸くして声をあげていた。内枠が白組だっただけに、紅組に呑み込まれる展開は嬉しいものではないはずだが、やはり気持ちいいレースではありますよね。

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 レースが終わり、リフトに選手が集結するなか、池上カメラマンによれば小野生奈が「イェーイ!」と大喜びしていたらしい。土屋への祝福か、と思ったらさにあらず。紅組がポイントを獲得したと思い込んだらしい。実は、五反田忍5着、松瀬弘美6着で、紅組は13ポイント留まり。2~4着で18点をゲットした白組が団体戦初戦の1ポイントを獲得していたのだ。「えっ、1着だけじゃないの?」。1着を獲ったほうにポイントが入るって? 小野生奈、ルールをまったく把握しておりません(笑)。福岡支部の方、誰か教えてあげてくださいね。

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 とはいえ、ポイントを白組に獲られたとしても、土屋のまくり一撃には「イェーイ!」の声をかけてよろしいのではないか。それくらい見事な勝利である。ピットではJLC解説者の金谷英男さんに声をかけられた土屋は、顔がぱーっと明るくなった。ちょうどその頃、ピットには陽が射し込み始めていたが、初夏の太陽にも負けない鮮やかな笑顔であった。ナイスレース!

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 6Rは今井美亜が1着、中川りなが2着、廣中智紗衣が3着と紅組が上位独占でポイントゲット。生奈、ここは喜んでいいところですよ、と思ったら、そうでもなかった。レースは1マークで中川が今井を差し切ったものの、2マークで今井の豪快すぎるツケマイが炸裂。小野としては福岡の後輩が手にしかけていた勝利をこぼしたことの憂鬱のほうが大きかったか。団体戦としてはポイントを取り返した場面でも、個々の戦いでは悲喜こもごもも起こり得るのがこの一戦のひとつの側面でもありますね。

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 勝った今井は、2マークの会心の一撃を「たまたま」と謙遜。どうも足的にまだ不満も大きいようで、勝った安堵と同時に、さらなる調整の必要性を強く感じていたか。今日の後半戦は目いっぱい、調整作業に費やすのだろう。

 ともあれ、第3回目の紅白団体戦はスタート! まず主導権を握るのはどちら!?(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)