BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――仁志と仲間たち

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 1Rの展示が始まる前から、篠崎仁志はリードバルブの調整。テーブルに座って、真剣なまなざしでドライバーを操る。やがて瓜生正義が隣のテーブルにすわり、やはり調整を始めた。さらには篠崎元志が整備室に登場。展示を終えて戻ってきた西山貴浩もやってきて、整備室はにわかに福岡支部会みたいな様相を呈するのだった。

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 調整を終えた仁志は、ボートの操縦席に乗り込んでリードバルブを装着。そこへやってきたのが毒島誠で、仁志は毒島の言葉に耳を傾けながら装着をつづけた。さらには新田雄史がここに合流。仁志を中心とした鼎談が始まるのだった。会話の中身は、規制線の外からはもちろんうかがうことができない。

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 やがて1Rが終わってエンジン吊り。これを片付けると、仁志の隣には峰竜太。ふたりは肩を並べ、談笑しながら控室へ。うーむ、なんだか仁志の周りには豪華なメンツがずいぶんと集まってきていたのですな。好調な男は人を惹きつけるオーラのようなものを発しているのか? まあ、別に意味があるわけではないのだが、なかなか気になる篠崎仁志、なのであった。

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 仁志がリードバルブを調整していたころ、本体整備をしている選手はいなかったのだが、1Rが終わるといきなり整備用テーブルでは整備士さんが待機し始めた。そこにやってきたのは西山貴浩。1Rの西山はギアケースとキャリアボデーを交換して登場しているが、この整備は本体。速攻でバラバラに分解していたから、セット交換かクランクシャフト交換ではないかと思われた。次は8Rだから時間はあまり残されていないということもあって、整備士さんも心配そうに見守っている。そこに瓜生正義がやってきて、「早っ!」とレース後即座に整備を始めた西山に驚いているのだった。8Rは1号艇、取りこぼせない一戦だけに、気合の整備ということになるだろう。

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 1R、平高奈菜が逃げ切り1着。初日の6着2本から巻き返しに成功……したのだが、なんとなく表情が冴えないのが気になった。すると、ピットには「平高選手、待機行動違反」のアナウンスが流れるではないか。えっ、反則してた? コース占有ということだから、スタートするときに外に張りすぎたということか。マイナス7点で、巻き返しどころか、予選突破は絶望的になってしまった。それは心から笑えなくて当然なのであった。残り4日、折れずに奮闘してほしい!

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 2Rは寺田祥が気合のカドまくり一撃! 初日から連勝である。エンジン吊りに集まった今村豊、白井英治、谷村一哉、原田篤志の地元勢はニッコニコ! まくり2連発という派手な連勝劇だから、仲間たちのテンションも上がるというものである。寺田も微笑を浮かべて祝福に応える。地元SGでのこの快進撃は気持ちいいよなあ。後半は1号艇、3連勝目指して激走する。(黒須田)