BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

新鮮団体戦~ピットから~

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 ハッピーバースデー! というわけで、今日は中村桃佳、中村泰平のお誕生日である。というわけで、レース後の桃佳を祝福! まくり差しが入りながら抜かれての2着、おめでとうの言葉はどうかとも思ったが、それでも桃佳はニッコリ笑ってくれた。あ、泰平には声をかけられなかったけど、男なんか祝福するかい!ってなことではございません。レース後の泰平はギアケースや電気回りの整備に没頭して声をかけるヒマがなかっただけです。泰平もおめでとう!

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 桃佳は「でも、めでたくないですよ~。だって、28ですよ~。アラサーですよ~」とも。えっ、中村桃佳がアラサー!? ぜんぜん若手だと思っていたのだが……そりゃ私も52歳になるわけである。いやいや、まだまだこれからじゃないっすか! と返したら、アハハと桃佳は笑っていた。
 それはともかく、これが初の紅白団体戦出場となる桃佳に、その感想を聞いてみたかった。「やっぱり、いろいろ考えますよね。団体戦だということを、どうしても考えてしまう。やりにくいってことはないですけどね」。やはり通常のレースとは違った心持で臨むことになったようだ。8Rは2コースの田中博子がドカ遅れ、桃佳はのぞいたスリットからまくり差しを放っている。いろいろ考えた結果が、まくりではなくまくり差しを選択させたという可能性はあるだろう(しかもいったんは刺さったのだから、それは正解だった)。そして同時に、「団体戦とはいえ、やっぱり個人優勝を狙ってますよ!」と力強い宣言も。自分が勝ちまくって優勝することがレディース勝利に貢献するのだという感覚も強いようだ。産休を経て、水面に帰ってきた桃佳。今年は大きな舞台に復帰してほしいし、この団体戦をその足掛かりにしてほしい。

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 ところで、先のピット記事に書いた佐藤悠の本体整備。なんと、9R発売中のスタート練習後も、佐藤はボートを陸に上げて、そのまま本体整備に突入していた。今日、朝イチのピットでも整備していたというのは池上カメラマンの証言(僕は見逃していた)。朝から本番レース直前まで、佐藤は整備に明け暮れたのだ。そして、11Rは見事逃げ切り! 拍手! 整備が実ったのなら何より! 明日はさらにパワーアップして、持ち前のまくり攻撃を見せてほしいなあ。

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 さてさて、この大会はルーキーが24名参戦しているので、実にフレッシュな面々と初対面を果たすことともなる。今回はこれまでの現地取材と比べると5000番台の選手がぐっと多くなっていて、はい、正直に申し上げて、まだ顔と名前が完全に一致していない選手もいたりします。すみません! 今回登番が下から2番目の滝沢峻もその一人だったのだが、ボートを水面に下ろすときにマジマジと顔を眺めたら(これも失礼だな)、うん、お父さんの滝沢芳行と似た雰囲気がやっぱりありますよね! お父さんにはいい配当をよく獲らせてもらったもの。峻くんも頼みますよ!

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 2R1着の宮村勇哉も今回が初対面。でも、今日で顔を覚えましたよ。やっぱり1着であがってきて爽快な表情を見ると、もう忘れません。この大会はJLCの勝利者インタビューが行なわれているが、宮村はこれが初体験だそうだ。「レース後のほうが緊張しました(笑)」と照れる姿が本当に初々しい! 同時に「名前を売るチャンスでもありますよね。また出られるように頑張ります」と意欲を持ってもいるようで、これは実に頼もしいことだ。穴舟券、頼みます!

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 で、女子選手にも初対面の選手はいて、渡邉真奈美、末武里奈子、田中博子の3名がそう。渡邉は雄朗の妹ですね! 末武は今日、レース前には実に精力的に動いていたのが印象的。田中については我々「博子さま」と呼んでおります。そう、レディースチャンピオンを制したJLC解説者の渡邊博子さまとお名前が同じなんですよー。田中も大きいタイトルを目指して頑張れ!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)