まずは勝負駆け。1Rで中村泰平が5着と大敗。ボーダーを7・00とするなら、後半は1着勝負となってしまった。その後半は6Rということで、時間があまり残されていなかった中村は、レース後には急ぎ次レースの準備に向かっている。6Rはもちろん団体戦ではあるが、まずは自身の予選突破をかなえて、それを白組のポイントにもつなげたいところ。
4Rでは寺田千恵が道中で新田有理を捌いて2着に浮上。これで後半は4着勝負だ。その駆け引きや捌きハンドルはさすがであった。そしてテラッチも後半は8Rで時間があまり残されていない。というわけで、着替えのために競技棟に入っていくと、あっという間に黄色い勝負服を手に自艇へと向かうのであった。うむ、団体戦に勝負駆けに、そして短いレース間隔に。なかなか大変なタイヘイとテラッチですな。
それにしても2Rの尾上雅也は痛恨だった。今日は3着2本の勝負駆け。2Rは道中4番手を走り、後半は2着勝負とややハードルが高くなったか……と思われたところで、3周2マークの妨害失格である。これで一気に賞典除外となってしまったのだから、何とももったいない走りであった。レース後はまずは整備室で時間を過ごすこととなったわけだが、準優行きがなくなっても、まだ団体戦が残っている。12Rでの健闘を祈りたい。
5R、宮之原輝紀がスタートで後手を踏んだ。関野文に叩かれて後方へ。結局5着でゴールしている。ここは連に絡んで後半の勝負駆けを楽にしたいところだったが、11Rは2着条件とノルマは厳しくなった。そして、白組内枠で確実に団体ポイントもゲットしたいところだったが、紅組に献上。さすがにレース後は苦笑いなのであった。もっとも11Rは1号艇。こちらは取りこぼしは許されないだろう。
その5Rでは、清水さくらが2着に入って特大ピンマンを叩き出した。ピンマンとは1号艇が逃げてマンシュウの意。38120円もの高配当を叩き出したのだからお見事! もっとも道中は関野文に猛追を受け、3周1マークではややもつれる格好にもなっている。この場面、レース後にまずは関野がボートリフト上から清水にすみませんと頭を下げた。そして、勝負服を解いてから清水が関野に駆け寄って頭を下げている。「私が中途半端な走りをしちゃった」と清水。競り合いを繰り広げながら、お互いに相手を気遣ってノーサイド。ならば、ポイントを紅組にもたらしたことも含めてナイスバトル! 清水には明日からも大穴期待!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)