BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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多摩川wチャレカTOPICS 2日目

 2日目を終えて、何人かに予選突破の赤信号やGP・QCへの黄信号が点ったりしたので、昨日以上詳しく場合分けしつつ明日以降の見どころをお伝えしたい。

SGチャレカ組

賞金ランク&今節予選順位

  賞金ランク(今節順位)    備考              
1峰 竜太  13844万円(3位) ★注目①
2平本真之  11511万円(27位) ★注目①
3濱野谷憲吾 10914万円(18位) ※GP2nd当確
4原田幸哉  10849万円(17位) ※GP2nd当確
5前本泰和  9314万円(13位) ※GP当確
6白井英治  9172万円(7位) ★注目②
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7桐生順平  9148万円(2位) ★注目②
8毒島 誠  8119万円(22位) ※GP当確
9石野貴之  7590万円(28位) ※GP当確
10丸野一樹  7302万円(21位) ※GP当確
11馬場貴也  7033万円(15位) ※GP当確
12菊地孝平  6838万円(8位) ※GP当確
13篠崎仁志  6794万円(24位) ※GP当確
14池田浩二  6704万円(12位) ※GPほぼ当確
15西山貴浩  6647万円(34位) ※GPほぼ当確
16坪井康晴  6144万円(20位) ★注目③
17新田雄史  6080万円(6位) ★★激戦区
18佐藤 翼  6077万円(16位) ★★激戦区
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19瓜生正義  6064万円(11位) ★★激戦区
20湯川浩司  6019万円(32位) ★★激戦区も責任転覆で大きく後退
21太田和美  5976万円(31位) ※予選突破必須
22秦 英悟  5914万円(10位) ※予選突破必須
23篠崎元志  5905万円(29位) ※予選突破必須
24中島孝平  5865万円(9位) ※予選突破必須
25上野真之介 5767万円(30位) ※予選突破必須も選手責任転覆で崖っぷち
26今垣光太郎 5694万円(26位) ※優出必須
27羽野直也  5589万円(19位) ※優出必須
28茅原悠紀  5580万円(4位) ※優出必須
29辻 栄蔵  5496万円(5位) ※優出必須
30寺田 祥  5314万円(1位) ※優出必須
31稲田浩二  5305万円(23位) ※優出必須
32山口 剛  5304万円(14位) ※優出必須
35田村隆信  5075万円(33位) ※優出必須
37徳増秀樹  4861万円(25位) ※優出必須
※千円単位は斬り捨て

★注目①/峰はGP3日目のトライアル1号艇確定

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 今シリーズが始まる前からの約束事ではあったが、念のため。賞金ランク1位の峰竜太を抜き去る可能性がある選手は同2位の平本真之ただひとり(=優勝が絶対条件+峰の成績次第)。たとえ平本が優勝しても峰の2位以内は約束されているので、峰のトライアル2nd・第1戦の1号艇は確定している。

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 ただ、今年のSGドリーム戦の1号艇をすべて独占している峰としては、〆のGPも画竜点睛の【賞金トップ=ほぼ間違いなく3日目トライアル12R1号艇】のメインイベントで締めくくりたいところ。まあ、当面のライバル平本が5・5・4着と這い気味だし、峰自身は凄まじいまくり差しを決めて有力なV候補に君臨しているし、峰のSGドリーム・グランドスラムはほぼほぼ当確と見ていいだろう。

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 一方、平本はGP3日目(11R?)の1号艇GETへ、まだまだ予断を許さぬ状況だ。賞金3位・濱野谷憲吾や4位・原田幸哉に対するアドバンテージは約600万円ちょい。大差のようだが、【今節の平本が予選落ち+憲吾か幸哉が優出】なんてことになれば、その段階でほぼほぼ間違いなく逆転されるだろう。

★注目②/トライアル1st⇔2ndの水際が大接戦!

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 注目①よりヒリヒリ度がでっかそうなゾーンがココ。賞金ランク6位・白井英治と同7位・桐生順平が激熱の僅差なのだ。2日目を終えて、約24万円! 下位から一気に抜かれる可能性があるとは言え、とりあえず最終日の優勝戦あたりまで6位=GPトライアル2nd組の権利を保っておきたいところ。
【6位ならトライアル1st免除+住之江の数字トップ6モーターGET+3日目トライアルの3号艇⇔7位の恩恵は初日トライアル1stの1号艇も、2nd初戦は外枠から】

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 この待遇の格差を踏まえれば、白井も桐生も早い段階で暫定6位をキープしたいはず。興味のある方は、明日からもこの両者の番組、レースに注目していただきたい。
 ちなみに、明日は【白井=2R6号艇・7R3号艇】vs【桐生=6R2号艇・10R3号艇】で直接対決はなし。枠番の遠近だけで言うなら、両者逆転またはさらなる僅差に詰まるかも??

★注目③/断然有利な坪井だけど……?

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 体感温度的に賞金ランク15位の西山貴浩(=予選落ち確定だけど)まではほぼほぼGP当確として、まだ安心できないのが同16位の坪井康晴だ。現時点で17位・新田雄史との差は約64万円。で、18位以下は何人もが僅差でひしめく「激戦区」だからして【坪井予選落ち×激戦区メンバーから3人予選突破】なんてことになったら(十分にありえる)、たちまち坪井の身には限りなく赤信号に近い黄信号が点ることになる。目下予選20位の坪井としては、石に齧りついても予選突破を果たしたい状況なのだ。

★★激戦区/前線部隊に異常あり?

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 GPボーダー18位前後については昨日も「4戦士が予断を許さぬ大接戦」と伝えたが、さっそく今日の1日だけで17位と18位が入れ替わった(新田vs佐藤の差は約3万円)。その一方で、2日目にして絶体絶命のピンチを背負う選手がふたりも出現してしまった。どちらも大阪支部の湯川浩司&太田和美だ。
 賞金ランク20位の湯川は昨日の後半あたりからちょいとレースのリズムを崩している感があったが、今日の10Rでやってはならない選手責任の転覆……激痛の5点減点で予選成績は1・67まで暴落した。ストレート足主体に優勝まで目指せるパワーだっただけに(三島と私のイチ推し)、実に残念な頓挫と言わざるをえない。
 減点こそないものの、賞金21位の太田もまた得点を伸ばせないでいる。昨日から5・6・4着で節間2・33の不振ぶり。今節は34人制で準優ボーダーが通常より下がるはず(5・00もありえる)で、湯川ともども逆転の準優入りもありえるのだが、激戦区にいながら大きく出遅れたと言うしかない。同じ大阪支部では、太田から少し水が開いた賞金22位に付けている秦英悟の方が、予選10位という現状も含めてよりGP入りの可能性が高い気がするのだが、どうか。

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 さて、湯川と太田の足踏みは、当然ながら激戦区の他の面々にとっては有利な材料となる。佐藤翼、新田雄史、瓜生正義の3人だ。特に、現状でGP圏内の18位にいる佐藤と新田にとっては「下から突き上げる勢力のパワーが半減」くらいの影響を与えたか。パワー的にも優出して不思議はない新田、すでに6号艇で1着というアドバンジーがある佐藤は、一目散に予選突破を目指したい。
 また、昨日は新田とぴったり1万円差(!!!)の19位に付ける瓜生にとっても、「目の上のタンコブふたりを追い抜けば、GPがグンと近づく」と力こぶが入る状況になってきた。激戦区の、明日はどっちだ!?

レディースチャレカ

賞金ランク&今節予選順位

  賞金ランク(今節順位)    備考
1遠藤エミ  4766万円(2位) ★注目①
2平高奈菜  4602万円(11位) ★注目①
3守屋美穂  3743万円(10位) ※QC当確
4田口節子  3593万円(16位) ※QC当確
5小野生奈  3592万円 ▼   ※QC当確
6渡邉優美  3531万円(15位) ★注目②
7平山智加  3156万円(8位) ★注目②
8細川裕子  3042万円(7位) ※QC当確
9寺田千恵  2910万円(1位) ※QC当確
10西村美智子 2878万円(13位) ※QC当確
11海野ゆかり 2752万円(3位) ★注目③
12三浦永理  2619万円(14位) ★★激戦区
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13松本晶恵  2589万円(18位) ★★激戦区
14中川りな  2570万円(12位) ★★激戦区
15鎌倉 涼  2559万円(4位) ★★激戦区
16大山千広  2552万円(5位) ★★激戦区
17櫻本あゆみ 2526万円(19位) ★★激戦区
20長嶋万記  2447万円(9位) ※優出必須
21中村桃佳  2355万円(17位) ※ほぼ優勝必須
26中田夕貴  2221万円(20位) ※優勝必須も初日責任転覆でほぼ絶望的に
※▼印は今節のF休み

★注目①/遠藤・平高はQC1号艇の安全圏

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 今年のQC勝負駆け状況で特徴的なのは、「女子賞金ランクの上位2人が、3位以下をぶっちぎっている」だ。1位・遠藤エミと2位・平高奈菜。その平高と3位・守屋美穂の差は約850万円なので、守屋が優勝して450万円+αを上積みしても到底届かない。つまり、現時点で【遠藤・平高のQC初日トライアル1号艇は確定している】とお伝えしていいだろう。

★注目②/賞金上位6人もQC好枠が濃厚

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 似たような事例だが、女子賞金ランク6位・渡邉優美と同7位・平山智加もまたかなり離れている。現時点で約375万円差。もちろん、実力者の平山が今節の頂点に立って「6位と7位が入れ替わり」程度のプチ下克上はありえるのだが、とりあえず【現時点の賞金6位以内はQC初日トライアルの1~3号艇が濃厚】と考えてよさそうだ。

★注目③/海野は微かながら落選の目あり

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 女子賞金ランク10位の西村美智子まではQC確定として、SG組の坪井と似たような状況に立っているのが同11位の海野ゆかりだ。落選する場合分けはかなり複雑なので明日以降に譲るが、ざっくり【海野が予選落ち×三浦が優出2・3着×松本・中川・鎌倉・大山・櫻本の誰かしらが優出1~3着または長嶋が優勝】あたりの条件が重なると、賞金ランク13位以下に落ちる可能性が発生する。今節の海野はパワーもリズムも安定感抜群なので体感的には「ほぼほぼ当確」とは思っているのだが、実際にその裁定を下すのは早くても4日目あたりになるだろう。

★激戦区/6人の椅子取りゲームで生き残るのは??

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 ↑海野にも関係することだが、昨日も書いたとおり【三浦/松本・中川・鎌倉・大山・櫻本】の6人バトルはまだまだしっちゃかめっちゃかで、誰が生き残るのかまったく分からない。ただ、女子チャレカは5日間の長期予選~優勝戦の一発勝負(予選7~12位は1着68万円の選抜戦)というシステムなので、とにもかくにも「優出した選手が断然有利」と伝えて間違いないだろう。

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  その点を加味すると、現時点で予選4位の鎌倉涼、同5位の大山千広がソコソコ有利なのではなかろうか。そのへんの場合分けは、これも4日目あたりから白黒の目安が見えてくるだろう。(photos/シギー中尾、text/畠山)