BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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三国Wチャレカtopics 初日

 さあ、毎度お馴染み、今日から賞金ランキングとその推移をチマチマ紹介していこう。とりあえず、昨日までのランキングはこうだ。

★獲得賞金ランキング

1馬場貴也   13466※1 TR2nd当確
2峰 竜太   13241※1 TR2nd当確
3石野貴之▼ 10909     TR2ndほぼ当確
4磯部 誠  10677  石野超えで2ndほぼ当確
5茅原悠紀      10294※2 GP当確、2nd激戦区
6濱野谷憲吾   9923※2 GP当確、2nd激戦区
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7桐生順平     9812※2 GP当確、2nd激戦区
8池田浩二     9459   GP当確
9羽野直也     9117   GP当確
10土屋智則     8098   GP当確
11山口 剛     7976   GP当確
12毒島 誠     7869   GP当確
13深谷知博▼   7664   GP当確
14平本真之     6979   GPほぼ当確
15中島孝平     6919   GPほぼ当確
16吉田拡郎     6712   GP微妙
17島村隆幸     6593※3 最激戦区
18篠崎元志     6550※3 最激戦区
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19菊地孝平     6526※3 最激戦区
20前田将太     6444※3 最激戦区
21今垣光太郎   6084   優出必須
22宮地元輝     6029   優出必須
23椎名 豊     6015   優出必須
26山田康二     5837   優出上位着
29原田幸哉     5723   優出上位着
31松井 繁     5568   準Vあたり
32片岡雅裕     5475   準Vあたり
33上條暢嵩     5408   準Vあたり
34瓜生正義     5395   準Vで?
36寺田 祥     5374   準Vで?
39中田竜太     5265   ほぼ優勝
40田中信一郎   5231   ほぼ優勝
41西村拓也     5210   ほぼ優勝
42西山貴浩     5145   優勝
43白井英治     5099   優勝
46岡崎恭裕     4937   優勝

註/単位は万円。1万未満は切り捨て。19位以下はSGチャレカ参戦メンバーのみ記載。▼はチャレカ欠場。

 初日の今日はランキングの激戦区を取り上げておこう。
※1/熾烈な賞金トップ争い
 劇的なダービー優勝で峰が一気にトップに躍り出たが、常滑GIで準Vまで踏ん張った馬場が再逆転。しかも225万円ほども峰を千切り捨てた。今節の予選では逆転不可能な差であり、1位フィニッシュへ大きなアドバンテージを築いたといえるだろう。

 で、この両者にとってもっとも重要なのは【賞金2位以内=GPトライアル2ndの1号艇】を獲りきることか。暫定3位の石野が今節欠場、同4位の磯部とは2500万円以上の差があるため、パッと見「馬場・峰がこのまま1・2位=GP1号艇独占」の可能性は極めて高い。
 ただ、磯部や茅原、濱野谷あたりが優勝すればどっちかが陥落する可能性があり、現状は【馬場・峰のうちひとりだけ1号艇当確】としか言い切れないところ。とどのつまり、最終日まで暫定1位を獲りきった方が当確、獲りきれなかった方は有力ながらも「結果待ち」を強いられる。

※2/TOP6へ茅原vs憲吾vs桐生

 優勝すれば2位以内=TR2ndの1号艇もありえる面々だが、現実的にはしっかり賞金を稼いで6位以内=TR2ndスタート組を決めたいところ。暫定5位の茅原×濱野谷の差は約370万円で、ここは茅原が断然有利。
 逆に僅差のヒリヒリ激戦区が6位・濱野谷×7位・桐生で、その差は約110万円。予選だけで逆転できる差ではないが、たとえば【濱野谷が予選落ち×桐生が予選突破】なんてことになると、最終日でほぼほぼ両者の体は入れ替わる。

 そうでなくても、賞金下位の選手が優勝すればふたりもろとも高波に呑まれるので、濱野谷も桐生も必死のパッチで予選を突破し、6位以内への食い込みを目指したいところ。もちろん、誰かしらに追い抜かれたとしても、TR1stで1号艇になる可能性は高いのだが。

※3/超ヒリヒリの18位ボーダー戦線

 毎年のことだが、今年のこのゾーンも灼熱のヒリヒリZONEと化している。昨日まで暫定17位×18位・元志の差は約43万円。さらに元志×19位・菊地の差はわずか24万円ほど!

 これらは予選だけでも入れ替わるレベルの差だし、予選突破の有無で簡単にひっくり返る僅差だ。菊地から約80万円差の20位・前田も含めて、まったく予断を許さない最激戦区と断言していいだろう。現時点で言えるのは、「日々1円でも賞金を積み立てて、最低でも最終日までに暫定17位を堅持しておきたい」くらいか。明日からもこの灼熱ZONEに目を光らせ、何かしらの目立った動きがあれば当欄でお伝えしていきたい。

 なんてちまちま書いていたらば、10Rで今節の有力なV候補と目されていた毒島誠が、同県の土屋智則とともに激痛の勇み足! 前半はやんわり強めの向かい風⇒10Rはさらにやんわりの追い風、という微妙な風向きが災いしたのか。それとも、前半のセット交換で明らかにパワーアップした4カド土屋の勢いが、5コースの毒島59号機にも伝播してしまったか。とにもかくにも、初日から戦国模様というか、不穏な空気がぷんぷん漂う幕開けとなってしまった。


 そんな惨劇の一方で、「恵まれ」ながらも勝ちきり初日ピンピン連勝を飾ったのが池田浩二だ。前検の気配が一息だった池田は、初戦の段階でセット交換を断行。3コースから握りマイでバック先頭に躍り出たが、昨日よりも明らかに出足系統(特に出口からの押し足)がアップした見え方だった。
 毒島がFで脱落⇔池田ピンピン連勝
 という極端すぎる明暗も含めて、今節のVの最有力候補は毒島から池田にスライドしたのかも??

 と、ちまちま書いていたらば、12Rドリーム戦でさらなる悲惨な事故が……1周2マークで3番手の馬場貴也が内から小回りしたところ、ぶっとい引き波にハマってキャビテーション。完全に失速した後方から濱野谷憲吾、磯部誠が相次いで接触し、3艇がいっぺんに転覆する一大アクシデントになってしまった。

 3人は記者席の眼前でレスキューに乗り込んだが、とりあえず意識はしっかりしている様子ではあった。ただ、賞金1位を堅持したい馬場、トライアル2ndを目論む磯部、濱野谷にとってある意味激痛のアクシデントとも言えるだろう。後者のふたりには、まだまだ予選突破の可能性は残されているのだが……。

★女子賞金ランキング

1遠藤エミ  4717※1 トップ当確
2守屋美穂     4168※1 QC当確
3長嶋万記     3799   QC当確
4渡邉優美▼     3698   QC当確
5平山智加       3425   QC当確
6川野芽唯       3341   QC当確
7田口節子       3316   QC当確
8三浦永理       3288   QC当確
9高田ひかる▼ 3217   QC当確
10浜田亜理沙   3212   QC当確
11寺田千恵    2943   QCほぼ当確
12大瀧明日香  2797※2 超激戦区
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13中谷朋子       2773※2 超激戦区
14細川裕子       2745※2 超激戦区
15海野ゆかり   2711※2 超激戦区
16宇野弥生       2668   準Vで?
18堀之内紀代子2617   準Vで?
20日高逸子      2504   ほぼ優勝のみ
21藤原菜希      2429   優勝で?
22清埜翔子      2404   優勝で?
23西橋奈未      2300   優勝しても…
27岩崎芳美      2240   優勝しても…

註/単位は万円。1万未満は切り捨て。13位以下はチャレカ参戦メンバーのみ記載。▼はチャレカ欠場。

※1/女子の1位はエミで不動

 馬場×峰がシノギを削るSG組とは裏腹に、女子の賞金トップはすでに遠藤で確定している。当然、2位以内に与えられるトライアル1号艇も確定しており、今節はむしろ「GPシリーズ戦のための賞金アップ」という要素が強いかも?

 一方、暫定2位の守屋美穂はまだトライアル1号艇の当確ランプは点っていない。ただ、下位から逆転できる選手は長嶋万記のみでしかも【優勝絶対条件で守屋の稼ぎ次第】だからして、圧倒的に優位な立場とお伝えしていいだろう。

※2/12位ボーダーは大混戦!

 一方、QC滑り込みを狙う12位ボーダー争いは、4人が僅差でひしめく大激戦ZONE! 特に天下分け目の12位・大瀧×13位・中谷の差は昨日まで約24万円。予選の何戦かだけでも体が入れ替わるレベルの僅差だ。

 さらに中谷から28万円差で14位・細川~細川から34万円差で15位・海野。ここまでは優出の有無はもちろん、特別選抜戦あたりの賞金でも下剋上が起こりうる戦国ZONEとお伝えしていいだろう。このあたりも、目立った動きがあれば続報としてアップしていきたい
※ここまで書いたところで、今日の賞金を含めたランキング資料が到着。12位・大瀧(初日2・3着)と13位・中谷(初日6・4着)の差は、約35万円差に広がったようです。(photos/シギ―中尾、text/畠山)