●５Ｒ
秋山直之が逃げ切り。ピットに戻ってきて野村誠に声を掛けられると、ニコリ。いや、ニヤリといったほうがしっくり来るか。ただ、これは歓喜の笑いというよりは、「あぶねーっ」という意味もあったようだ。その後に同期の坂口周と、まさにそんな言葉を交わし合っていた。というのも、待機行動中、２マーク付近でエンスト。すぐに再始動を試みたが、これがなかなか掛からない。何度もスターターロープを引くものの、エンジンが掛かってくれないのだ。ダッシュ勢が後ろに引いたころ、ようやく掛かった！ 出遅れの危機もあったのだ。なんとか間に合って、そして逃げ切ってよかったっすね！
で、この結果、６Ｒ以降出走の選手のなかで「トーナメント５着６着」の選手は勝ち上がりの可能性がなくなってしまった。秋山はトーナメント４着。復活戦１着の勝ち上がりは「トーナメント着順上位者」、復活戦は４～６着の選手が戦うわけだから、５着６着組は秋山を超えられないのだ。もちろん、レースに出るからには１着を目指すのは当然だが、ややモチベーションが下がってしまうかも!?
●６Ｒ
中村尊が３コースからまくり差しで快勝。コンマ02の超絶スタートで、それを秋山直之に聞かされると、「あぶねーっ！」。苦笑いの後に、爽快な笑顔！ 早いのは早いが、残してのまくり差し。やっぱり快勝である。
ただ、中村はこのあとセミファイナルに出走。帰郷者が出たことで、復活戦との２回乗りになったのである。そして、セミファイナルが優先となるため、中村は１着でもファイナル行きの権利なし……。でもやっぱり勝利は嬉しい！ とさらに笑顔の中村なのであった。
今日も４カドとなった菅章哉だが、コンマ18のスタートで、さすがに３コースで中村に02を決められたらまくれない。菅はトーナメント５着なので、勝っても勝ち上がりの権利は得られなかったが、ファンのためにまくって見せ場を作りたかったという思いは強い。悔しがる菅に、インで差されてしまった森高一真が「お前、おったん？」。森高も菅が攻めてくるものと想定してたら赤いカポックがやって来て戦略が狂ったか。菅は森高に普段から可愛がられているそうで、信頼できる先輩にイジられて、少しは気分が軽くなっただろうか。
●７Ｒ
盛本真輔が３カド！ トーナメント６着なので、すでに勝ち上がり権利は失っていたが、１着条件のレースでこうして勝ちにいく志や良し！ しかしスタートを読み切れず、さらに中村桃佳が４コースからコンマ02の快ショット。盛本の目論見は崩れ去ってしまった。
そして、中村はまくり快勝！ 倉持莉々とレースを振り返る様子はなんとも爽快なものだった。そんな中村に森高が「現ナマやぞ！」となぜかキレ気味（笑）。そう、今節のトーナメント関連レース１着には副賞として現金が贈られるんですね。森高は取り損ねていたので、後輩に嫉妬したという次第である（笑）。
そして、中村はトーナメント４着だったので、これで復活戦からのファイナル行き抽選が行なわれることが決定！ そして、８Ｒにはトーナメント４着の選手が不在なので、秋山直之vs中村桃佳で抽選が行なわれることも決まったのだった。運命の女神が微笑むのはどっちだ!?
●８Ｒ
山ノ内雅人が逃げ切って１着。しかしながら、先述の通り、ファイナル行きはなし。というわけで、特に感情の起伏が見当たらないレース後ではあったが、そう、現ナマやぞ！ というわけで、立派な逃げ切りだったと称えておきたい。
さて、８Ｒ終了後に秋山と中村の間でファイナル行きの抽選が行なわれました。結果、秋山直之、ファイナル進出！ 中村は露骨にガックリ、秋山はそんな中村に恐縮気味でした。そして「中村くんの分まで頑張ります」と力強く言い切った秋山。この男、６号艇でも怖いぞ～。
というわけで、以上、復活戦でした！（黒須田）
