BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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個人戦は男子が銘柄・女子がイン 初日前半ピット

 本日の尼崎水面も向かい風。風向きはほぼ一定だが風速がコロコロと変わる感じでスタートは難しそう。

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 オープニングカードを制したのは宮之原輝紀。6番手スタートながらも、早く正確なターンであっさりとまくり差して初日1走目の1着発進を決めている。
 11時40分くらいにピットへ向かうと、宮之原の艇は陸にあって、ペラが外されていた。取材できる位置的にペラ小屋の中は確認できなかったのだが、1レースの感触を受けて、12レースのドリーム戦に向けて、ペラを煮詰めていくのだろう。

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 3レースを勝利した井上忠政も、ちょうどペラを外してペラ調整室の方向へ向かう。井上も次走はドリーム戦だ。

 

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 2レースで2着に敗れた喜井つかさの艇も陸にあり、こちらはギアケースを装着しようとしていた。今日の午前中の尼崎ピットは室内にいる選手が多く、レース時間中などはほぼ外に選手がいない状態になっていたのだが、そんな閑散としたピットを喜井は走り回って作業していた。

 

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 淡々と時間は進み、最後の個人戦、4レースが発走。勝ったのは1コースの若狭奈美子。まくってきた中里優子をうまく抑えての逃げ切り勝利である。艇を引き上げ、ヘルメットを取ってすぐの表情に笑顔はなくクールだったが、イン逃げを決められて一安心といったところなのだろう。

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「伸びがいい! 150で遅くない!? と思った」
 と、ややテンション高めに鎌倉涼に話しかけていたのは、“あわや大外まくり成功か!?”の好レースをした中里優子。中里のスタートタイミングはコンマ31。機力もさることながら、スタートが遅いとみて、全速でいったのが功を奏した2着だったのだろう。

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 一方、中里にまくるキッカケを与えてしまったのが、4コースでコンマ53とヘコんでしまった飯塚響。こちらはヘルメットを取った後、少し苦笑い。いいところのなかったレース内容を悔いているようだった。

 こうして個人戦は終了。1.3レースの男子は銘柄級の選手が勝利し、2.4レースの女子はインの利を生かした選手が勝利するという結果に終わった。そして、5レースから団体戦がスタート! 今回の優勝やいかに!?

(TEXT/姫園)