まず、何はさておき明日から始まるＱＣトライアル組の前検タイムとスタート特訓の進入隊形をお伝えします。
11Ｒ
①平高奈菜（香川） 6.81
②守屋美穂（岡山） 6.79
③香川素子（滋賀） 6.85
④中村桃佳（香川） 6.81
⑤細川裕子（愛知） 6.91
⑥長嶋万記（静岡） 6.88
一本目＝穏やかな１２３／４５６
二本目＝穏やかな４６５／３２１
三本目＝穏やかな１３２／５６４
【短評】守屋が12人のトップ時計！ 何人かの足合わせは「直線でちょい優勢」くらい見え方だったので、ここまで速いとは思わなかった。③～⑥の外４艇もシリーズ組と合わせて軽快かつ優勢な見え方が多かった。いちばん頼りない足色に見えたのは平高だが、しつかり時計が出ているので私の見立て違いかも？
12Ｒ
①遠藤エミ（滋賀） 6.86②田口節子（岡山） 6.80
③平山智加（香川） 6.84
④高田ひかる（三重） 6.98
⑤寺田千恵（岡山） 6.90
⑥堀之内紀代子（岡山） 6.93
一本目＝穏やかな１２３／４５６
二本目＝穏やかな５６４／３２１
三本目＝穏やかな１２３／５６４
【短評】気になったのは遠藤の出足～行き足の重さ。三本とも早起こしで先行（結果的に＋コンマ09～14のＦ３）したのに、スリット近辺で追いつかれる感じ。三島敬一郎から「24号機は悪くないけどゾーンが狭い」的なメールを頂戴したが、その狭いゾーンにまだ入りきれていない見え方だった。
それから、あまりに遅い前検タイムはご愛敬として、気になる高田＆堀之内はまだまだ伸びーる途上か。なぜならテラッチと同班でスリット足～伸びがまったく遜色なかったからで、穴党垂涎の伸び足は明日のレース本番までお預け、というところか。
シリーズ戦は大花火大会!!
昨日は５Ｒ③犬童千秋のまくり一発だった住之江水面で、真冬の大花火大会が催された。一発目は１Ｒ３号艇の大瀧明日香。スリット隊形は４カド西岡成美が突出して見えたが、絞めまくりを自重。直前にアジャストしたのと、明日香51号機の伸び返しを見て危険回避したのだろう（西岡アタマ勝負の私としては行って欲しかったが）。
ゴキゲンな伸び返しで外の攻めを止めきった明日香は、そのまま伸びなり内２艇を引き波にハメ込んだ。今年の３コースまくり勝ち＝１本とは思えない鮮やかな速攻劇。スタートもイン上田紗奈より劣勢だったからして、今節の明日香51号機は一味も二味も違う“強硬派”と思った方が良さそうだ。頼もしい相棒とともに昨日から２３１●着
（間）
と、↑ここまで書いて８Ｒを見たらば、強硬派・明日香がまたしても２コースからジカまくり（と言うよりゴリゴリのジカツケマイ!!）で圧勝。なんとなんと、ここまで４発のまくり花火のうち２発を請け負ってしまった。
嗚呼、それにしてもの強硬派。１マーク手前の隊形は完全に２コース差しの見え方だったが、そっからエイヤッの気合でイン中田夕貴を上から叩き潰した。中田もビックリ、３コースの水野望美もビックリ（まくり態勢がどん詰まりでアウト）の奇襲炸裂。
少しだけ遡ろう。頼もしい相棒とともに昨日から２３１１着（笑）で予選を折り返した明日香の明日は【８Ｒ６号艇】。ここでも獰猛果敢な猛攻で上位着を奪うようなら、予選トップ～２年半ぶりの優勝も十分にありえる。いや、今節の明日香51号機なら、たとえ予選トップじゃないとしても……。
話がかなり先走ってしまった、本日２発目の打ち上げ花火は第３Ｒ、ここも真っ赤に燃える３号艇・金田幸子が圧倒的人気の①實森美祐を引き波にハメた。３連単は376倍、ナイアガラ級の特大花火だ。「まくり怪獣」と呼ぶほどではないが、この元女王には常にこれがある。
10年近く前、鳴門で女王に君臨した決まり手も「４カドまくり」だったし、今年の３コース成績は【まくり６本／差し０本】。でもって今日、年間７発目の３コースまくりが炸裂したわけだ。金ちゃんにおかれては明日からも美味い具合に着をまとめてもらって、できればファイナルの３・４号艇からガンガン攻めまくってもにいたい。
そしてそして、続く第４Ｒで３発目の花火を打ち上げたのが、スタートクイーン宇野弥生。２コースから私らしくコンマ07でイン清水沙樹を出し抜き、さらに行き足をグングン伸ばしてハコまくりとも言うべきジカまくりを決めた。
昨日の12Ｒドリーム戦では６コースから道中２、３番手まで追い上げながら５着。足負けというより展開負け、２マークで艇がバウンドする不利などがあっての残念な着順だったが、私らしい強攻でしっかり挽回してみせた。
（間）
↑ここまで書いて12Ｒ３号艇の弥生を見たらば、明日香に続いてこちらもピンピン連勝だ！ １マークの展開は②山下友貴のジカまくりに連動してのマーク差し。まくり連勝ではなかったものの、この後半戦も確かな足取り＝好パワーを感じさせる圧勝劇だった。明日香といい弥生といい、今節は愛知の女傑コンビがこのまま天辺まで突き抜けるかも??
さてさて、明日からメイン記事はトライアル側にシフトするので、２日目を終えてのパワー鑑定を記しておこう。シリーズ戦でざっくり「抜群～上位候補」と見積もっている人機は、このイレブンだ。
大瀧明日香 A+【出Ａ・行Ｓ】スリット強力でＶ可能パワー
上田紗奈 A+↑【出Ａ・直Ｓ】セット交換で別次元の足に！
金田幸子 Ａ【出Ａ・行Ａ】全部の足が強めで死角なさそう
清水愛海 Ａ【出Ａ・直Ａ】倉持捌き２着と機力に不安なし
武藤綾子 Ａ【回Ｓ・直Ｂ】くるくる回って波乱のヒロイン
水野望美 Ａ【回Ｓ・直Ｂ】展開泣いて大敗２本も軽視禁物
宇野弥生 Ａ【出Ａ・行Ａ】レース足強力でバナレも怖い
角ひとみ Ａ【出Ａ・直Ａ】全体に余裕ありＦ後でも要注意
清埜翔子 Ａ【出Ｂ・直Ｓ】伸び足ゴキゲンで大穴警報
西岡成美 Ａ【出Ａ・直Ａ】仕上がればもっと伸びるはず
日高逸子 Ａ【出Ａ・行Ａ】悪くはないが期待ほどでは……
明日香や金田はあれこれ書いたが、ビックリするほど良くなった（と思う）のは地元の上田紗奈。昨日は６着、今日の１Ｒも明日香にまくられて６着と冴えない成績だった紗奈は、今節第一号のセット交換を決行。それまでの私の見立ては「着ほど悪くなく中堅レベル」だったのだが、この大手術で全部の足が上積みされた（と思う）。成績的に軽視するファンもおられるはずで、明日の【５Ｒ５号艇】は絶好の穴チャンスだと思うぞ。
一方、ワースト候補と値踏みしている人機は４人。
松本晶恵 Ｃ【出Ｃ・直Ｃ】展開の利で１着も威張れない足
藤原菜希 Ｃ【出Ｃ・直Ｃ】道中まったく精彩欠く実戦足
清水沙樹 C+【出Ｃ・行Ｄ】宇野の餌食になる劣悪な行き足
原田佑実 Ｄ【出Ｄ・直Ｄ】道中２番手→６着の重症ぶり
なんとか１着を取りきった晶恵は上積みがあった可能性もあるが、道中でのふらふら感は依然として良化していない。それはそれとして、地元・原田の今日の道中足があまり酷すぎて、あるいは抜けたワーストかも??（photos/シギー中尾、text/畠山）
