2コースの魔物
11R 並び順
①長嶋万記(静岡) 05
②香川素子(滋賀) 09
④平高奈菜(香川) 13
⑤高田ひかる(三重) 20
⑥田口節子(岡山) 21
③堀之内紀代子(岡山)24
勝因は2連対率50%=68号機の底力か、はたまた住之江の2マークに棲む魔物の悪戯なのか。2コースの香川が逆転で貴重な10ポイントをもぎ取った。
このレースは神出鬼没の堀之内、高田がいて進入予想から難解だったが、最終隊形は堀之内だけが大外ダッシュに構えての12456/3。これで伸びれば単騎ガマシの顔が立つところだが、今日もややスタートで後手を踏んで伸びきれず。
逆に内2艇が目の覚めるような好スタートを決めて、まんま1マークから一騎討ち態勢に持ち込んだ。バック直線の足は明らかに長嶋11号機が上。舳先が入りそうで突き放された香川68号機は、ストレート足に課題を残す半周だった。
だがしかし、1周2マークを万記がすんなり先取りして完全決着かと思った瞬間、何者かに足元をすくわれたように激しくバウンド。態勢を立て直している間に、するすると最内を差していた香川が先頭に躍り出ていた。「住之江の2マークは待機行動の引き波が残りやすい(消波装置に跳ね返って共鳴?)」などと言われているのだが、この大一番でも悪しき不協和音が万記の艇に忍び寄ったのか……
その後、必死のパッチで追い上げた万記だったが、ついぞ再逆転を果たすことはできなかった。それでも、勝った香川68号機より万記11号機のほうに空恐ろしいオーラを感じたのだがどうだろうか。
強い智加、復活!
12R
①平山智加(香川)09
②寺田千恵(岡山)12
③守屋美穂(岡山)09
④中村桃佳(香川)01
⑤細川裕子(愛知)06
⑥遠藤エミ(滋賀)12
昼の試運転でバカに気配が良く見えた平山が、インからしっかり押しきった。この大本命に鈴を付けに行ったのはセンター勢。まず、昨日と同じ4カドに構えた桃佳が超ドッキリのコンマ01まで踏み込み、「まくらんかな」のスリット隊形を見せつけた。
だがしかし、アジャストしたのか仕上がりが今一つだったか、桃佳の伸び足に昨日ほどの迫力がない。代わってカド受けの守屋がその攻めを受け止め、乾坤一擲のまくり差しで同県の大先輩を引き波にハメ込んだ。
その割り差しは掛け値なしに迫力満点だったが、それでもまったく平山には届かない。舳先が入らないどころか、逆にバック直線で引き離されて早々に1・2着隊形が固まった。予想欄で書いた通り、今日の平山30号機は何度も万記11号と合わせて遜色なく、ややもすれば優勢に見えており、今日の12人の中では平山と万記のパワーが大なり小なり他を上回っていたと感じている。
一方、今節の大本命にして既に賞金女王を決めている遠藤は、コースの遠さを克服できずに6着大敗。枠が枠だけに悲観すべき着順ではないが、道中であまり追い上げが利かなかったのは不安材料と言えるだろう。(photos/シギー中尾)
※12R後に枠番抽選が行われ、QCトライアル最終バトルのメンバー&枠番が決まりました。2日間の得点とボーダー21点(7・00)での勝負駆け条件も添えておきます。
11R
①田口節子(岡山) 16点 5着
②高田ひかる(三重)11点 1着
③遠藤エミ(滋賀) 14点 3着
④細川裕子(愛知) 12点 2着
⑤香川素子(滋賀) 17点 完走当確
⑥守屋美穂(岡山) 18点 完走当確
12R
①平高奈菜(香川) 16点 5着
②平山智加(香川) 17点 完走当確
③中村桃佳(香川) 11点 1着
④長嶋万記(静岡) 14点 3着
⑤堀之内紀代子(岡山)8点 ―
⑥寺田千恵(岡山) 10点 1着結果待ち