BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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トライアル最終戦 ダイジェスト

電撃スリット

11R
①田口節子(岡山)  04
②高田ひかる(三重)06
③遠藤エミ(滋賀) 09
④細川裕子(愛知) 09
⑤香川素子(滋賀) 06
⑥守屋美穂(岡山) 07

 これぞ最終バトル、6人全員がコンマゼロ台、ほぼ横一線でスリットラインを通過した。もちろん、スタートさえ揃ってしまえばインコースが断然有利なボートレース。コンマ04まで踏み込んだ銀河女王が、影をも踏ませぬインモンキーで後続を突き放した。

 2着は3コースから、例によって早くて速いツケマイを放った遠藤。田口の背中を捕えることはできなかったが、賞金女王らしい威風堂々の握りマイと呼んでいいだろう。機力的には今日がいちばんいい感じの足色で、それでもトライアル組では中堅レベルだろうか。三島敬一郎が「悪くはないけどゾーンが狭い」と評した24号機だけに、もう一丁ゾーンにハマれば本気でVを狙えるレベルに到達するかも。

 3着は6コースのブイ差し~バック最内を伸びた守屋。ストレート足は前検からトップ級と見ていて、それは据え置きのまま出足系統もじわじわ上積みしている。そんな私の勝手な見立てを反映するような3着で、それほど大きな見立て違いはないだろう。トライアル組ではトータル上位のど真ん中。直線に関してはトップ級のひとりだと値踏みしている。

11R終了時のポイント
★田口26点、守屋25点、遠藤23点、香川22点、高田17点、細川16点

電撃レコード!

12R
①平高奈菜(香川)  17
②平山智加(香川)  18
③中村桃佳(香川)  16
④長嶋万記(静岡)  16
⑤堀之内紀代子(岡山)19
⑥寺田千恵(岡山)  26

 11Rよりコンマ1秒ほど遅かったが、内から5艇が美しいまでの横一線。これはこれでインコースが有利な隊形で、平高が豪快に逃げきった。私の昨日のパワー評価では「2コース平山の差しも十分」と見ていたのだが、まったく寄せつけない“女王道”の逃げ。今日がいちばん仕上がっていたのは間違いなさそうだが、とにもかくにも上りタイムを見て驚いた。
 1分46秒4!!!!

 どうやらこれは、現行モーターになってからのレコード、新記録らしい。今節の住之江はほぼほぼ静水面。そんな中、3日目のイン平高が1着で走破した時計は1分48秒3だったから、なんとなんと2日間で1秒9も縮めてしまった。これが意味するものは、恐ろしいまでのパワーアップなのか……。

 時計だけで機力を問えないのがボートレースではあるが、明日に向けてこの数字の意味はそれならに大きいかも。何よりも、イン戦でこの猛時計を叩き出した平高自身にとって「これなら大丈夫」という自信に直結するだろう。

 2着は2コースから差して追走した平山かと思いきや、バック4番手あたりだった長嶋が素晴らしいレース足で平山を捕えきった。昨日は自身が逆転を許した2マークで。私はレース直前まで「平山×長嶋は同じくらいのレベルで節イチ候補」と鑑定していたのだが、この逆転劇を目の当たりらして訂正を余儀なくされた。今日現在のパワーでは平山より長嶋がかなり強い。もちろん、明日そうとは限らないけれど。

12R終了時のポイント
★平高26点、平山24点、長嶋23点、中村17点、寺田14点、堀之内13点

※この結果とともに、明日の12Rファイナル6PITが確定しました!(photos/シギー中尾、text/畠山)

12R優勝戦
①平高奈菜(香川)
②田口節子(岡山)
③守屋美穂(岡山)
④平山智加(香川)
⑤遠藤エミ(滋賀)
⑥長嶋万記(静岡)