超抜タイム!
11Rルーキーズ
①中 亮太(福岡)09
②石原 翼(静岡)10
③末永和也(佐賀)12
④田頭虎親(香川)21
⑤宮田龍馬(兵庫)21
⑥安河内健(佐賀)20
結果から書いちゃうと、ドリーム戦士の中-末永が1マークから力強く抜け出し、トップ級の伸び足を誇る安河内がバック最内をグングン伸びて3着確保。実力、枠番、機力を掛け合わせれば、極めて順当なワンツースリー決着だった。
インから押しきった中12号機は、高いレベルでバランスがとれた上位ど真ん中。いや、1分48秒1という圧倒的な上りタイムを踏まえれば、抜群レベルまで昇格すべきかも? スムーズな出足から唯一コンマゼロ台まで踏み込み、3コース末永の握りマイを寄せつけずに逃げきったレースっぷりも完璧の一語。明日も1号艇なら同じレースに持ち込めるだろうし、たとえ2号艇(=鎌倉涼が1号艇)でも2戦連続の「イン逃げ」を警戒しておきたい。今節の12号機はピット離れが抜群レベルなのだから。
スピーディーな握りマイで2番手を取りきった末永は、まずはひと安心というところだろう。今節は思うような出足・回り足を取り込めず、早い段階から焦燥感を漂わせていた。今日の前半6Rもなす術なく6着に敗れ、自信のなさが水面にも表れていた。
だからこそ、この準優では十八番の「3コースから早くて速い決め撃ちのまくり差し」を封印し、内の石原が差しの初動に構えてからツケマイ気味に引き波にハメた。3着条件のレースで、間違いなく優出できるであろう戦術を選んだ。私はそう思っている。そして、センター枠の明日はもちろん、今日とは真逆の「1着だけを狙う戦術」で内艇に立ち向かうことだろう。それを実現するには、自分が納得できるだけのパワー(特に出足系統)が必要でもあるのだが。
3着は怖い怖い安河内。6コースの最内差し~バックも最内からするする伸びて優勝戦の圏内に滑り込んだ。その伸び足はやはりルーキーでは抜けた存在で、おそらくレディースのトップ軍団にもヒケを取らない鬼足だと見積もっている。明日もアウト筋から自慢の伸び足を生かすのか、それともピットアウトから人気の選手に襲い掛かるのか。どっちにしても、マバタキ厳禁の存在とお伝えしておく。
「節イチ候補」の明暗
12Rレディース
①鎌倉 諒(大阪)16
②倉持莉々(東京)17
③中村桃佳(香川)13
④平高奈菜(香川)13
⑤平川香織(埼玉)12
⑥平山智加(香川)21
まただ。2日目に続いて2コースの莉々38号機は外からのまくり引き波に耐えきれず、呆気ないほどズルズルと優出圏内から脱落した。うーーーん、同期・桃佳のまくりは相応に早い初動だったが、ツケマイと呼ぶほどの至近距離ではなかった。
それより、桃佳にやや圧迫されながら鎌倉に寄りすぎ、差しのマイシロを失ってハンドルを切り直したように見えた。嗚呼、それにしてものズブズブ失速。それより手前、スリット近辺の行き足の時点で桃佳31号機のほうが優勢に見えたから、現時点で完全に追いつかれたと認めざるをえない。なんにしても完敗だ。
つい、負けた選手のことばかり書いてしまった、すんません>< インから押しきった鎌倉は、前半7Rの6着を忘れさせるほどの豪快な逃げっぷり。上りタイムは11Rの中には及ばなかったが、盤石と呼ぶべき1分48秒5。明日も同じような展開で「前節の夫と同じモーターで連続優勝!!」という、おそらく前代未聞の珍記録が誕生するかも??
2着は桃佳ではなかった。5コースから全速のまくり差しで桃佳の内に舳先を捩じ込み、スリット裏からさらにグイグイ突き刺し、2マークを先取りして突き放した平川20号機!! 倉持より行き足が強めだった桃佳を子ども扱いにしたのだから、これは強い。昨日より気温が下がり、気圧が上がり、安定板が外れ、ストライクゾーンのど真ん中に突入した。そんな凄まじいレース足だった。
その鬼足に競り負けたとはいえ、桃佳31号機の足も前検、初日に比べたらありえないほど上昇している(たとえ同期の莉々38号が下降してたとしても)。しかも、2日目あたりまで「まったく届かない」と嘆いていたスタート勘も、「しっかり見えてきた」(本人談)のだから心強い。さらにさらに、優勝戦の内隣は節イチ級の鬼足だった平川! たとえ自力で攻めきれないとしても、展開ひとつで一気に頂点まで駆け上がる華を持つ女。私は前検から「莉々38号が優勝する」と言い続けてきたが、終わってみれば、最後に笑っているのは同期のお転婆娘なのかも知れない。(photos/チャーリー池上、text/畠山)
さてさて、熾烈な準優が終わり、おそらく団体戦の勝敗をも左右するであろうファイナル6PITが確定しました。1号艇の鎌倉から6号艇の安河内まで、「適材適所に両チームの花形役者が揃った!」 そう言いきって間違いのない、素晴らしいメンバーだとお伝えしておきます。
12R団体・優勝戦
①鎌倉 涼(大阪)
②中 亮太(福岡)
③末永和也(佐賀)
④平川香織(埼玉)
⑤中村桃佳(香川)
⑥安河内健(佐賀)