BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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復活戦のピットから

 復活戦5Rは太田和美が3コースまくりで快勝。今日は連勝で、10数年ぶりの江戸川を2日目にして克服! まずはファイナル進出の可能性を得た。
 ピットに戻ってくると、太田は「5万円!」と右手をパッと開いて仲間たちにアピール。そう、今節の勝ち上がり関連レースには副賞金が付くんですよね。太田としては、まずはそちらを喜んだという(笑)。以前のトーナメント時に選手に聞いたら、賞金以外に受け取ることのできる副賞って、かなり嬉しいもんなんだそうです。

 復活戦6Rは、山本景士郎が逃げ切り。ピットに戻るやいなや、同支部の山下流心に両手を水平に開いて、セーフ! ただし、ファイナル行きはセーフではないのだった。太田も山本もトーナメントは5着なのだが、同着順の場合は選考順位が優先される。A2の山本に対してA1の太田のほうが上位なのは当然で、山本は勝ってもファイナル行きならず、という。以前のトーナメントだったら、同着順の場合は抽選だった。そのほうがこの大会のダイナミズムがあるような気がするなあ……。

 復活戦7Rは赤岩善生が逃げ切り。この時点でまず、太田も消えることとなってしまった。赤岩はトーナメント4着なので、こちらに優先権が移ったわけだ。いや、この時点でもう決まったと言っていい、ファイナル進出が! 復活戦の中でトーナメント最上位着順は4着。そして、赤岩は選考順位2位で、1位の羽野直也はセミファイナル出走なので、赤岩が抜かれる可能性は皆無なのだ。というわけで、ファイナル6号艇は赤岩善生!

 ただ、赤岩はこのルールをよくわかっていなかったらしく、「え、決まりなの!?」。赤岩は19年にこの大会を完全優勝しているが、当時はもちろん、上位着順複数の場合は抽選だった。だから赤岩もそういうものだと思い込んでいたらしい。というわけで、レース直後には特に大きなアクションもなく、淡々としていたのである。

 復活戦8Rは、是澤孝宏が3コースまくりを決めた。嗚呼、是澤はトーナメント4着。以前なら抽選に持ち込んでいるところだったのだが……。それでも、快勝に是澤の顔はほころんでいた。副賞ももらえることだし、見事な勝利でしたよ!(黒須田)