ボートレース甲子園@津の前検業務が終わりました。水面環境は終始強めのホーム向かい風。その風向きと高い気温・湿気が相まってか、スタートがまったく届かない選手が続出!! 前検はいつもFが乱舞するのですが、今日はコンマ30以下がやたらと多かった。つまりは届いた選手×ドカった選手で極端な凹凸が多発したわけですが、しっかり届いた選手たちの中から良く見えた順に6人を選抜しておきます。今日のところはすべてAランクで。
Aランク(上位候補)
★佐藤 翼=56号機
三島十傑漏れの56号機ですが、スタート特訓の3本ともしっかり届いてました。1本目は6コースからドカ遅れの内隣2艇を圧倒する伸び足で【▲】(他が遅れすぎたので控えめに)~2本目は2コースの起こしからスーーッと出て行って【○】~3本目はスロー4コースから両サイドを出し抜く加速感で【◎】。三島二席の遠藤エミがドカドカ遅れる中、翼56号の仕上がりが良さが目立ってました。選手の力量的にも「深紅の旗をぶん捕って不思議のない人機」とお伝えしておきます。
★下出卓矢=59号機
メチャクチャ楽しみな三島一席×まくり怪獣シモデンのマッチング。いやぁ、ダッシュ2本とも伸びてましたよーー。1本目は4カドからスコーン出て行って【○】、3本目はアウト6コースからドカーーン伸びて【◎】! 助走距離の長――い津水面で、2本ともシモデンらしくピットに帰還するくらいバックして、それでスタートばっちり、伸び足も超ゴキゲンだから言うことなし! ただ2本目のインコースだけ非常識すぎるFだったので、ちょい割り引きました。ドカ遅れよかぜんぜん良いんですけどね、明日の【4R1号艇】ではキッチリ合わせてもらいたいものです(初戦は外枠であって欲しかった><)。あ、同じ班では桑原悠もしっかり伸びてましたよーー。
★長田頼宗=24号機
もっとも極端な凸凹スリット隊形になった第4班で、唯我独尊のしっかりガッチリ、そしてバッチリ出て行った。三島十傑じゃないけど、なんか前検から不気味な仕上がりの良さを感じましたね。特に2本目のスロー3コースからの出足~行き足のつながりがゴキゲンで、まんまスリットからスーーーッと覗いていく感じもGOOD。同伴の山口剛68号もしっかりスタートしていたけど、スリット近辺の迫力はコッチが上でした。
★金子和之=60号機
三島十傑は“金児”でしたが、特訓で良く見えたのはコッチの金子。ほとんどの選手がドカドカ遅れた第7班の中で、上條暢嵩とともにしっかりスリットラインまで届いていた。しかもその出足~行き足あたりの加速感が、上條よりほんの少しずつ強めに見えたのでした。まぁ、3本とも凸凹すぎてそんなに自信はないけれど、金子さんは毎年1回は舟券に絡んで万舟を演出する常連さん。この足なら、きっと今年もドカーーン一発があると思いますよ――!
★深谷知博=39号機
三島十席の39号機、スタート特訓より足合わせのインパクトが強烈でした。ふたりと合わせて、どっちもターン回り~出口の押し足でギュッと引き離す見え方。その後の伸び比べは一緒か少し劣勢だったので、選手がよく口にする「出口からの一瞬の足」が強いはず。で、この部分が優勢な深谷君がどんだけ怖いか、多くを語る必要はないっすね。足合わせのギュッを見ながら、「フカきゅん、優勝しちゃうかも??」なんて予感を抱いてしまいました。
★茅原悠紀=65号機
こちらは三島十傑の第五席。「出足・回り足が軽快」の短評に比べると出足は重そうでしたが、いざ加速するとスリット近辺の行き足がGOOD。ドリーム班の6人の中でそのあたりがいちばん強めに見えました。特に1本目、枠なり3コースのスリット足がゴキゲンで、内の峰・馬場をスーッと出し抜く見え方でしたね。2本目の4カドも【○】で、3本目のインコースはドカ遅れで【×】とやはり出足に不安を残したけれど、3コース想定の明日は理想的なスリット~1マークに持ち込めるのでは??
他では松井繁、豊田健士郎の行き足、吉田拡郎の伸び足あたりもゴキゲンでした。前検タイムです。
前検時計TOP10
①下出卓矢 6.54
②重成一人 6.57
③長田頼宗 6.58
桑原 悠
⑤峰 竜太 6.59
池永 太
金児隆太
⑧豊田健士郎 6.60
⑨菊地孝平 6.61
⑩佐藤 翼 6.62
おーー、やはり下出59号機が抜けたトップ数値!! どんな調整だったか現時点では分かりませんが、このまま伸びーる59号であって欲しいものです。
前検ワースト5
①中田竜太 6.80
②羽野直也 6.74
③磯部 誠 6.73
④高橋直哉 6.72
今井美亜
うーーん、中田と羽野キュンは起こしから重め、スタートが届いていない見え方でのこの時計はちょっと心配かも。ドリーム班の磯部は出足~行き足は互角の見え方だったので、それほど気にする必要はないと思います。(photos/チャーリー池上、text/畠山)