BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――102期たちよ!

 そりゃもう、チャレンジカップを思い出してしまうのである。あのとき、前田将太、上野真之介、遠藤エミがわざわざ居残って、優勝戦の水面際に出てきてレースを見つめていた。今日は上野、遠藤、山田康二、桑原悠、さらにあのとき主役となった河合佑樹が水面際に陣取っていた。今節参戦した102期全員だ。ちなみに、遠藤は馬場貴也がグランプリ優勝戦に乗っていたので居残りは必然だったが、峰竜太ら佐賀支部や菊地孝平ら静岡支部はすでに帰郷しており、長崎支部は桑原単独参戦。遠藤以外は居残らなければならない理由はなかった。

 それでも揃って水面際に陣取ったのは、もちろん同期である前田将太へのエールである。あのチャレンジカップ同様、102期勢が同期のSG初制覇にエールを送り、その戦いぶりを目撃し、勝つと信じて祝福するために、そこに集ったのだ。
 その期待に応えて、前田は勝った! 逃げ切った! SG初制覇!

 ピットに帰還する前田を出迎えたのは、もちろん彼ら102期勢である。同支部である瓜生正義や新開航もそこにいたが、もはや主役は102期の面々。前田も真っ先に、彼らに向かってガッツポーズを見せている。仲間の姿が心強かっただろうし、そこで祝ってもらっていちばん嬉しい相手は彼らだっただろう。
 とにかく、前田はテンションが高かった!「SGウィナーという肩書にはこだわりがない」と会見で語っていたが、そうはいってもSG制覇が嬉しくないわけがないのだ。そして、これで地元若松のクラシックへの出場も決まった。もちろん、同期は歓喜に沸いている。それらのあらゆる事柄が、前田を高揚させていたのだろう。陽気な男ではあるが、わりとクールな印象もあるだけに、その喜びはびんびんに伝わってきた。とにかくおめでとう!

 もちろん、水神祭も行なわれています! 主役はここでも102期勢。福岡勢も一部参加していたが、前田を放り投げるや次々と飛び込んでいったのも102期勢。その絆の強さを改めて実感させられた次第である。もちろん、勝ったのは前田の力である。それでもきっと背中を押してくれた存在もあっただろう。そんなことをまざまざと感じた、水神祭であった。前田将太、本当におめでとう! 来年は節間11Rと12Rを走れますように!(最終日は12Rで!)

 で、着替えていて間に合わなかった西山貴浩が「もう1回!」とリクエスト。高尾晶子さんが「大塚愛かよ!」と突っ込んでいたことをお伝えしておきます(笑)。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)