BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

がんばれ辺境地レーサー!の初日後半ピットから

 ボートレース場もBTSもない長野県出身のワタシとしては(住んでいたころは他の公営競技関連施設も皆無)、どうしても“ボートレース辺境地”出身レーサーに肩入れしてしまうのである。もちろん同郷の飯山泰は徹底的にえこひいきするわけだが、それ以外でも、たとえば初日2連対の渡辺浩司のことをピットでも目で追いかけてしまうわけである。とにかく猛暑のピットなので、ハツラツとしているというと語弊があるが、やはり気分上々に見える初日の渡辺。明日からも期待できそうだと嬉しくなってくる。

 9R、向後龍一が2着。4コースからしっかりと差して連に絡んでみせた。他の5人はSG常連の面々。もともとA1経験もある力量の持ち主ではあるが、このメンバーでしっかりした足取りを見せたのは実に頼もしい。しつこいようだがとにかく猛暑のピットなので、レース後はやはり息も荒く、疲労感も漂わせてはいたが、表情は力強く、充実感も同時に感じさせた。まずは好発進の初日、茨城出身としておおいにアピールしてほしい。

 10Rは松田竜馬が6着に敗れてしまった。1マークは握って、逃げた濱野谷憲吾に迫る勢いだったが、その直後に舳先が大きく浮き、一気に後退。悔いが残るレースになってしまった。ピットに戻ってきた松田は痛恨の表情。少なくとも2着は十分にある展開だったから、舟を浮かせてしまったことが悔しい。松田は第2回大会につづいて2回目の参戦。前回は予選落ちだったが、今回はこの大敗を巻き返して、薩摩魂を見せつけたい。

 辺境地といえば、最北端の北海道と最南端の沖縄、この出身選手はいずれも東京支部である。村上宗太郎と上原崚だ。しかも今節は登番の下から1番目と2番目。たった2人の5000番台だ。というわけで、新兵仕事を2人でテキパキとこなしているし、またペラ調整も並んで行なっており、行動をともにするのを初日して何べんも目にしているわけである。2人とも記念レースへの参戦は初。もろもろ戸惑うことは多かろうが、同支部でほぼ同世代の存在はお互いに心強いはず。力を合わせて、しっかりと爪痕を残すシリーズとしてもらいたい。

 こうした選手同士の絡みで、目に留まるのはやはり同期の絡み。この大会はSGやPGⅠでは見られない同期の絡みが見られるのも楽しい。写真は小林泰、下出卓矢、鹿島敏弘。99期生たちだ。99期の出世頭といえば、何と言っても茅原悠紀。今節は不在だが、彼の分も存在感を発揮したいところ。あ、そうか。この3人はいずれもボートレース場のない県出身者ですね。下出の石川県は今垣光太郎がいて辺境地のイメージはないが、小林は山梨県、鹿島は青森県代表。辺境地代表としても頑張ってほしいぞ! 特に小林は“甲信越地区”つながりで、こっそりえこひいきしてます、はい。

 こちらは萬正嗣と赤坂俊輔。90期コンビだ。今節は吉田拡郎も参戦している。あと、90期といえば石野貴之。石野もまた不在ではあるが、やまと世代筆頭期としての誇りを見せてもらいたい(入学も卒業もやまと学校=現ボートレーサー養成所だった最初の期が90期)。萬は宮城県代表だから、辺境地レーサーとしても肩入れしちゃうぞ。

 おっと、忘れちゃいけない、90期はもう一人、多田有佑もいるのである。鹿島の青森、高橋直哉の秋田、そして多田の山形はずっと現役レーサーが1人だけで、だから彼らは甲子園常連。というより、もし彼らがいなかったら、甲子園のコンセプトは成し遂げられないのである。毎年出てくれてありがとう!
 多田が開会式で言ったとおり、山形県出身レーサーはもう一人、この5月にデビュー(阿部未侑)。それでも、少なくともあと数年は多田が代表でい続けるはずで、ふるさとの威信は彼が見せつけるしかない。今日は赤坂と並んでペラ調整をしている姿があり、同期で情報交換しながらの作業であろう。多田の初戦は6着。それだけに舟券妙味はタップリ!と見て、明日からも注目していこう。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)

平本真之と松田竜馬は96期同期! この絡みも甲子園ならでは。