BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――決戦直前

落合直子の水神祭が8R後というウワサを聞きつけ、ピットへ。

ところが7R後に行なわれていた! 

ガセネタの情報源であるチャーリーは

しっかり撮影していたようなので、のちほど写真は掲載いたします。

ウワサでは、またゴタンさんが飛び込んだらしいのですが、

これもチャーリー情報だからなあ……。

 

 

 

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ふぅ、と溜め息ついて視線を泳がせると、

ペラ室に田口節子の笑顔があった。

佐々木裕美、片岡恵里と輪になってペラを叩いていた田口は、

二人に話しかけつつ笑っていたのだ。

優勝戦まではあと2時間もあるわけだが、

この笑顔がこの時間帯に出るならば、

少なくとも現時点では平常心を保てているはずだ。

そばに寄り添う盟友の存在も大きいのだろうが。  

 

 

 

 

 

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細川裕子のボートが装着場に置かれていた。

そっとチルトを覗き込むと「0」。このタイミングで3度になっていないということは、3度以外のセッティングになる可能性が大だろうか……。前の記事でも書いたが、

3度にすればもっとも伸びが強くなるとは限らない。

3度よりも1度のほうが伸びることもあるのだと、

あの阿波勝哉も言っていた(それでも阿波は3度にこだわり、

調整するわけだが)。細川はそうして、

一撃を決められる角度を懸命に探している。

もし今ピットに戻って細川のモーターをチェックしたら、

チルトアジャスターはまた違う数字に合わせられているかもしれない。  

 

 

 

 

 

 

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日高逸子の表情が朝に比べればぐっと険しくなっていた。

時間が経つごとに、勝負師の血がたぎっていく。

もちろん緊張感も増していく。そうして戦士モードができあがっていく。午後のグレートマザーは、実にカッコよかった。

 

 

 

 

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あと、横西奏恵からは相変わらず笑顔が見えておりました。

インの田口にとっての最大の脅威は、

まさしく平常心で牙を剥いてくる横西だと確信した次第。

向井美鈴はエンジン吊りで見かけたが、

表情の変化はあまり感じられず。そして池田明美の姿は、

わずかな時間のなかでは見かけることがなかった。

装着場のボートにはペラが装着されていたので、

やがて試運転、スタート練習には出てくるのだと思うが。

 

 

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)