BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――3日目①承

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 節イチです! 暑さが。風がある水面際の気温が34度で湿度は71%。ピット内の室温は37度。それでも予選突破へのカギを握る3日目、起承転結でいえば「承」にあたる日とあって、早い時間から多くの選手が立ち回っていた。1R展示前の時点で、すでに多くのボートが着水している。

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 そんな中、整備室でエンジンを確認していたのが渡邉優美。すぐにボートに装着したので、部品を交換したのかどうかの判断はつかなかったが、彼女のモーターの素性は2連対率26%程度の凡機。ここまでは中間着順2本でまとめることができたが、予選突破のためには、何らかの上積みが必要だろう。

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 1Rのスタート展示が行なわれる中、ピットに係留されたボートの横で、展示が終わるのを待っていたのが、香川素子と竹井奈美。

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 そして展示が終わる寸前になると、ピットの奥からゾロゾロと選手が出てくる。バファローズユニフォームを着た谷川里江、つい数分前までペラをガンガン叩いていた池田浩美も、ボートにペラを装着。

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五反田忍と落合直子の大阪コンビも表に出てきた。
 そして試運転が可能になると、一斉に艇が水面に放たれる。先日も書いたが、限られた時間でエンジンを調整しなければいけないボートレースは、時間との戦いという側面も大きい。

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 試運転ラッシュから少し間を置いて、艇を水面に着けたのが田口節子。初日に競り負けて4着に敗れたときはその機力に不安も感じたが、後の2走の成績を3着2着でまとめて、本日は6R1号艇の1回走り。ここを勝ち切れば予選突破が見えてくる。この盤石感、さすがだ。

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 田口と同じタイミングで着水したのが水野望美。初日に、推理小説を読むような真剣な眼差しで、機歴台帳を眺めていたのが印象的だった。そしてここまでの5着2本という成績を見ると、真剣に考えなければいけないエンジンだったこともよくわかる。水野は本日5Rの1号艇が試金石になる。

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 本日のオープニングカードを制したのは地元で選手班長の土屋千明。「試運転ボード」(本日の土屋は1回走りなので付け替える)後輩の松本晶恵に出迎えられて笑顔を炸裂。ボートを上げた後、長嶋万記などにも祝福されて笑顔をみせていた。

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 一方、本日2Rでは節間初のフライングが出てしまった。低調機を補うようにスリットから果敢なレースをしていた海野ゆかりが、勇み足。ここまで中間着でまとめていただけに、勝負に出たのが裏目に出てしまった。

(TEXT/姫園 PHOTO/1枚目池上、それ以外は中尾)