今日は実に寒いです!
ピットの気温は11℃。昨日までより確実に下がっている。
昨日、ピットから帰り際に中村亮太に
「もっと厚着してくださいよ~。風邪ひきますよ~」と
気遣ってもらったのだが、ほんとにそうすりゃよかった。
ま、アロハ以外もってきてないんですけどね。
お出かけの皆さん、寒さ対策は充分に~。
気温が下がったということで、
特に準優組は調整のし直しに忙しいのかと思ったら、
意外にもそれほどではなかった。1R展示後には
整備室は閑散としており、その後もレース時に
モニター観戦する選手があらわれる程度。
1R後には、桐生順平が茅原悠紀とモーター架台に
備え付けられているケースを洗浄しており、
これはようするに新兵の雑用仕事だ。
1Rを終えた松尾昂明も駆けつけていたが、
準優に乗ろうが乗るまいが、若手がこなすべき仕事は免除されない。こういう仕事をしながら自分の調整もする、という時期を経て、
彼らは逞しく強くなっていくわけだ。がんばれ!
桐生、準優がんばれ!
プロペラ調整室を覗き込むと、選手がいるわいるわ。
準優組も一般戦組も、どっちゃりと顔が見えた。
いちいち書き記してはいかないが、ほとんどの選手が
まずはペラ調整から始めていると言っていいだろう。
朝特訓で得た手応えをもとに、今日の様子に合わせた調整をしているわけだ。写真を貼り付けるために一人だけ名前をあげておくと、
服部幸男がいました。
というわけで、装着場で選手の姿を見かけるタイミングというのは、
もっぱらエンジン吊りであった。若手である岡崎恭裕と篠崎元志は、
後半レースの艇番と艇旗を手に、真っ先にボートリフトに駆けつける。リラックスした様子で笑い合う若武者たちは、
寒さなど少しも感じていないかのように、ハツラツとしていた。
二人とも賞金王決定戦を経験しているわけだから、
SG準優の朝にテンパるようなことはもはやありえないだろう。
この二人がいるということは、九州勢の出走レース後の
エンジン吊りであるからして、当然、中辻崇人もそこに姿をあらわすわけである。準優1号艇、プレッシャーを感じている……かどうかは、
正直わからなかった。というのは、中辻、マスクをかけていたから。
一段と冷え込んだ朝だから、まずは体調の整備?
表情がわからない以上、変に思い込みを抱くべきではないが、
動き自体は落ち着いていた。緊張が高まるのはこれからだろう。
予選トップの瓜生正義も、もちろんそこにいる。
瓜生がその立場に怯むなんてことは考えられないが、
時折、大一番の朝に少しだけ節間とは違う顔つきを
見たりすることもあって、今日もその点に注目していた。
で、どうだったかというと、これもわからない(笑)。
思えば、今節の瓜生はピットで決して目立っていたほうでは
なかったのだ。ここまで瓜生のこと書いたっけ?
あくまで僕がピットにいた時間帯は、ということになるが、
正直に言って目を惹く存在と言うわけではなかったのである。
予選トップに立つ瓜生正義を見逃していたわけだ。
う~ん。ともあれ、今朝の瓜生はきわめて自然体であった。
1Rは福岡勢が二人出走していたわけだが、
このエンジン吊りに齊藤仁が加わっていた。
齊藤は福岡在住だが、東京支部である。
だから本来は関東地区の選手が出走していない1Rの後には、
エンジン吊りに出てくる必要はない。
実際、他の関東勢の姿は見ていない。しかし、仁ちゃんはやってくる。福岡勢に混じって、テキパキと働く。
実は、一節間をとおして、このことには気づいていた。
関東勢が出走していなくても、エンジン吊りには
必ずその姿があるのだ。それも当然のように、率先して動いている。
本当に素敵な人だと思う。そして、そんな素敵な仁ちゃんには
何としても頑張ってもらいたいとも思う。
取材や予想や舟券とは別のところで、個人的に応援してます!
さてさて、そうしたなかで早い動き出しを見せていたのは、
岡山勢である。1R後に、平尾崇典がボートを水面に下ろした。
係留所を覗き込むと、すでに吉田拡郎も着水しており、
調整を始めていた。1R展示以降、最初に水面に出て行ったのは
まさにこの二人なのだ。
平尾は、実はその姿をかなり多く見かけた一人である。
ペラ室や整備室、着水してからは係留所と、
忙しく動き回っていたのだ。常に手にはペラを持っており、
さまざまな確認作業と調整作業をしている様子。
ついには係留所と整備室を走って往復するなどしており、
万全な態勢を作り上げようと、朝から真剣な表情なのだ。
ふだんは淡々としているようにも見える平尾だけに、
地元SGに懸ける気合がうかがえる動きと顔つき。
カクローともどもおおいに気になる存在である。
(PHOTO/中尾茂幸=亮太、中辻、瓜生、齊藤、平尾 池上一摩=桐生、服部、岡崎&篠崎、吉田 TEXT/黒須田)