序盤の時間帯は、準優組の動きはほとんどなし。プロペラ調整を始めている選手は複数いるものの、ペラ室にこもっているわけだから、装着場では姿を見かける機会が少ないのであった。ペラ組では、湯川浩司が熱心な調整。昨日は前半で接触があって、後半は新プロペラに交換しての出走。ほとんど叩けなかったというから、今日が調整の本番である。まっさらのプロペラをどんな仕上がりに叩いてくるのか、注目したい。
早くから試運転していたのは、山口剛。１Ｒ展示前にはボートが係留所にあったので、朝から調整と試運転を繰り返していたと思われる。序盤の時間帯は陸に上げることなく、レース間は水面に飛び出して、感触に従ってペラ調整、を何度も行なっている。
２Ｒ発売中には前本泰和が着水。今節の前本は、明らかに直線足が上位であるが、しかし自身のスタイルには合わないということで、コメントを見ても手前の足を欲しがるものが連日並んでいる。今日は２号艇でもあるし、なおさら出足に寄せたい、ということだろうか、早くから調整しては、乗ってみて感触を確かめる、という作業に取り掛かっているわけである。
あとは、峰竜太が２Ｒ発売中にプロペラを装着した。ということは、早めに水面に出ようということなのだろう。で、これは伝聞なのだが、今日は試運転中に転覆したとか。それが朝のことなのか、３Ｒ発売中のことだったのか、それも判然としないままピットを出てきてしまったので、それ以上お伝えすることができないのが申し訳ないが、今日はその手当も必要にはなってくるだろう。忙しい時間を送ることになりそうだ。
それ以外は、先述の通り、大きな動きは見当たらない。２Ｒのエンジン吊りに出てきた白井英治は、スニーカーの踵を潰して履いていたくらいなので、のんびりとした午前中を過ごしているのは明らかだ。準優組の調整のピッチが上がってくるのは、午後になりそうである。
そんなわけで、エンジン吊りの光景について少し。２Ｒは、九州地区が３人（仲谷颯仁、桑原悠、篠崎元志）、近畿地区が２人（秦英悟、今垣光太郎）出走していた。各地区のエンジン吊り、どんなふうに分担すると思われますか？
まずは九州。桑原には同支部の原田幸哉に、峰竜太と上野真之介の佐賀勢がついた（深川真二は３Ｒ出走）。福岡の二人は、仲谷に枝尾賢、西山貴浩。元志に仁志、岡崎恭裕、羽野直也（瓜生正義は３Ｒ出走）。これは北九州組と福岡組に分かれたということだろう。
近畿は、秦には松井繁ら大阪勢。そして今垣には吉川元浩ら兵庫勢と丸野一樹ら滋賀勢（萩原秀人は３Ｒ出走）。あとは他地区の選手がヘルプについたり、といった具合。まあどうでもいいけど、何か暗黙の了解的なものがあるのだろうなあ、と思ったり思わなかったり。ちなみに、もう一人の２Ｒ出走組である上平真二にはもちろん中国勢と、あと四国勢も参加しています。（ＰＨＯＴＯ／中尾茂幸 池上一摩 ＴＥＸＴ／黒須田）
