賞金王シリーズの前検が終わりました。
とにもかくにも、凄かったのがコレです。
中村亮太の伸び!!!!
回り足はゼロに近く、出足~行き足も最低レベル。が、直線の半ばを過ぎるやいなや、伸びるわ伸びるわ伸びるわ伸びるわ。どんどん加速度が付いていって、そのピークはターンマークの直前。もう、ここに至ると、3秒ほどの間に1艇身突き抜けます。何度も何度も足合わせをした亮太でしたが、すべての相手をこのゾーンでブッチギッテました。 記者席に戻ってみると「亮太はチルト1・5度に跳ねてた」と聞かされてちょっと興醒めはしましたが、それにしても凄まじい「後半伸び」だったなぁ。「明日もチルトを跳ねて6コースから」とK記者に耳打ちした亮太。『艇界のエジソン』のアウト一撃に期待しましょう。 他で良く見えた選手を、足色別に記しておきます。
出足・回り足
★赤岩善生…ターン回り、ターン出口から
キュッと伸びるレース足が強め。伸びは普通か、やや弱めかも。
★田中信一郎…直線は普通も、いざ回ったときは迫力満点。地元でこの足があれば、V戦線間違いなし?
★湯川浩司…いつものパターンで、スリットから半艇身覗く行き足。最近はこの足を生かしきれないレースが続いているが、ツボにはまればピンラッシュ可能な行き足だ。
★中辻崇人…湯川ほどではなかったが、スリットで1/3~半分覗く。まくりきれないまでも、センター筋から自在に攻められそう。
★篠崎元志…中辻と同じくらいの行き足。この選手には「スリットから覗くと絞らずにはいられない」という獰猛な習性があるため、センター筋でアタマ狙いができる。
伸び
★山川美由紀…賞金女王で苦しんでいた伸び足が前検からGOOD。まくり一撃で大穴がありえるぞ。
★山地正樹…ターン回りからターンマークまで、ずっと同じような調子で伸びていく印象。評判機らしく、パワーそのものが強そう。
★そして……中村亮太。
前検タイムが出ました。もちろん、亮太がトップ…………ん??
前検時計TOP10
①山地正樹 6・57!!
②川﨑智幸 6・62
②中村亮太 6・62
④山川美由紀 6・64
⑤深川真二 6・65
⑤中辻崇人 6・65
⑤吉田弘文 6・65
⑤中島孝平 6・65
⑤石野貴之 6・65
⑤篠崎元志 6・65
なんとなんと、山地37号機がブッチギリのトップ。
亮太は2位タイでしたが、おそらく直線ラストの1/4だけなら、
山地にも負けないスピードだと思います。
前検ワースト5
①秋山直之 6・87
②日高逸子 6・82
③服部幸男 6・78
④西島義則 6・77 魚谷智之 田村隆信 森高一真 岡崎恭裕
秋山のワースト時計は時々見られます。
心配なのは2位の逸子ママ。
伸びで山川に2艇身やられただけでなく、
ターン回りでもかなり重そうに見えました。
(photos/シギー中尾、text/H)