多摩川SGグラチャンの前検が終わりました。スタート特訓でキラッキラに輝いていた選手がひとり。この直線足はケタチとお伝えしておきます！
Ｓ級（抜群候補）
★★前本泰和＝29号機
とにかくスリット付近の行き足がゴキゲン！ 特にスロー２・３コースあたりから突き抜けて行く迫力は絶品で、１艇身くらい覗いてました。ダッシュからでもスリット手前からグングン加速するので、明らかに直線タイプ。思わず『ビッグフラ～イ、マエモトサ～～ン!!』と叫んでしまいましたわ。問題は、捌き巧者の前本がどんな風に叩き変えるか。手前に寄せる可能性は大ですが、できれば当分はノーハンマーで行ってもらいたいなぁ。
他に良く見えた面々は暫定Ａランクに指名しておきます。
Ａ級（上位候補）
★新田雄史＝41号機
前検はモッサリしていることが多い新田の足が、今日はまるで別人!? スタート特訓のダッシュから出て行く足が強烈で、スローからだと「スリット後、少ししてからギューン」（メモ）なので前本以上の伸び型か。それでいて足合わせのターン回りもしっかりしていたのでＳ級にしてもいいっすね。ただ、乗り心地や手前を大事にする新田とこの伸びーるパワーがどこまで折り合えるか？ 明日以降の気配を見て昇級を吟味したいと思います。
★長田頼宗＝71号機
これは全部の足が強めのバランス型か。足合わせのターン回りから余裕があり、スタート特訓もスリットから1/3ほど覗く感じ。水面に出て連続５周ほども試運転（３周が足合わせ）していたのも、心地よい感触を身体に沁み込ませているように見えました。実際には不安があったりして？（笑） スリットから自在に捌いて上位着を並べるパワーだと思います。
★松井 繁＝46号機
これもバランス型だと思うのですが、特に目立ったのは足合わせのターン回り。内でも外でもサイドの掛かりが気持ちよく、出口でシュッと出て行く軽快さが魅力です。ただ、スタート特訓では期待したほどの行き足～伸びではなかったので、現状は出足寄り。王者のレーススタイルにフィットするパワーだと思います。
★池田浩二＝12号機
松井とは逆にストレート足が目立った。特にダッシュ５コースから２本行って、２本ともにスリットから半艇身ほど俊敏に出て行く感じ。出足系統はまだ分かりませんが、これだけ伸びればスリットから主導権を握って攻められるはず。最近は５、６コースからアタマで大穴というケースも多い池田だけに、今節も派手な活躍に期待しましょう。
★守田俊介＝55号機
前本と同班で劣勢ではあったけど、他の４人よりはしっかり食らいついていた。スローからのスリット付近の行き足がいつになく強めで、初日から十分に戦えるムードでしたね。本人がもっとも大事にする「乗り心地」も試運転を見る限り気持ち良さそうな……新田とともにいつも前検で置き去りにされることが多い俊キチ。初日から要注意！
他では白井英治、中野次郎の行き足、峰竜太、湯川浩司の伸び、仲谷颯仁の回り足などなどが強めに見えました。もっとも心配だったのは羽野直也で、足合わせでのやられ方が半端なかった！ このままの足では這い回る可能性がありますね。
前検タイムです。
前検時計TOP10
①長嶋万記 6.60
新田雄史
③池田浩二 6.62
④湯川浩司 6.63
桑原 悠
⑥前本泰和 6.64
平尾崇典
⑧白井英治 6.65
石野貴之
峰 竜太
軽量の万記含め、ストレート足の見立てはほぼ数字に比例していますね（桑原と石野は気づきませんでした）。それにしても新田が前検トップ時計って、おそらくこのコーナーが始まって以来だと思います!!
前検ワースト5
①平本真之 6.86
②笠原 亮 6.85
③秋山直之 6.83
吉田拡郎
⑤羽野直也 6.82
うーーん、平本や笠原あたりは「前検あるある」。やっぱ、いちばん気になるのは羽野きゅんで、マジで全部の足が厳しいかも？ とは言え、明日から各選手が自分のスタイルに調整すれば、劇的に変化するパワーも多々あるはず。先入観や固定観念を捨てて、柔軟にパワーチェックをしていきたいと思います！（photos/黒須田、text/畠山）
