BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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賞金王シリーズTOPICS 3日目

今日のイン成績①①①②①①①①①①/①②

1着率83% 2・3連率100%

 

うーーーーーん、強い…………。

 

 

森高が歴史的快挙??

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『讃岐のラブリーヤンキー』森高一真が、

4Rで神をも畏れぬ大仕事をやってのけた。

4号艇で、イン強奪。

まあ、これだけなら珍しくもなんでもない出来事だ。

が、この出来事に次の一行を加えると、

大きく事情が変わる。

 

1号艇・西島義則!!!!

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泣く子も黙る安芸の鬼大将から

インを奪ってしまったのだ。いちばん驚いたのは西島だったか。

「ワシの白カポックを、邪魔する馬鹿はおらんじゃろ」 

ってな感じで泰然と小回り防止ブイを徐行している間に、

ツツツツツとインに居座ってしまった男がいたのである。

 

 

 

 

 

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私が知ってる限り、

今までに白カポの西島からインを奪いきった男は、

そう、1997年の賞金王ファイナルで6号艇だった今村豊!! 

観衆を熱狂させたあの驚愕の前付けから15年後、

それはまた起きた。

今回の刺客は、西島からしたらヒヨッ子同然の森高……

この男、ほぼすべての選手たちから愛されている(と思う)

ボート界きっての好漢なのだが、

ときどき世間の度肝を抜くような

荒業をやらかすことがある(内容はヒ・ミ・ツw)。

森高一真の99%は、度胸と男気でできている(と思う)。

 

 

 

 

 

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「し、しかし、このままで西島が黙っているはずがない。

スタート同体なら、絶対にツケマイで叩き潰しに行くぞ~!!」 

などと記者室は騒然としたのだが、

森高はそれをさせなかった。コンマ05!!のトップSで

西島を寄せつけずに先マイしてしまったのだ

。森高一真の99・999%は、度胸と男気と根性でできている。

そして、結果は2着。今日のシリーズ予選の10レース中、

唯一インで勝てなかったのも森高だった。

これがまた、らしいと言えばらしいな。 

 

私は以前から「森高のような愛されキャラが

イン屋になれば、艇界はもっともっと盛り上がるぞ」と

K記者などに言い続けてきた。

今日は後半8Rでも、当たり前のように

前付けに動いた森高。面白いじゃんか。

 

これからもガンガン動いて、

待機行動からハラハラドキドキのレースを演出してくれ!

 

グレートマザーが3位!!

 

 

 

 

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女子レース界の第一人者・横西奏恵ちゃんの引退が、

日高逸子の心に何らかの影響を与えたのか。

今日の逸子ママは6号艇の厳しい状況ながら、

道中で猛然と追い上げて3着を奪い取った。

これで初日から④①①③としっかりポイントを加算して、

予選勝率7・50、ランキングはなんと3位!! 

明日も1走なので、

完走すればほぼ当確間違いなしという立場に至った。

昨日の朝のキャリボディ交換で激変したという20号機。

今のままのパワーを維持すれば、

準優でもアッと言わせる可能性はある。

 

 

 

 

 

 

 

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同じ福岡支部の若武者・篠崎元志も6号艇で3着。

こちらは初日から①①①③で

完全Vの夢が潰えたわけだが、

6コースから危なげなく3番手を取りきったパワーとスピードは、

スタンドを唸らせるものがあった。

昨日あたりから妙にシンクロしているような気がしてならない

逸子&元志。

親子ほども年端の違うこのふたりが、

準優の話題を独占しそうな勢いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

猛追、信一郎!

 

 

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 もちろん、遠征勢にデカい顔はさせられない。

選手班長・田中信一郎が超本気モードに突入した。

初日は5着、しかも不良航法-7点をもらって、

いきなり絶体絶命のピンチに立たされた信一郎。

しかし、その-5点の逆境から昨日はピンピン連勝、

今日も6号艇から気合いの2コース奪取で2着を取りきった。

これで4走23点。まだまだ楽な状況ではないが、

明日の1走で2着ならミラクル準優進出が見えてくる。

すでに賞金王に3度も輝いている地元の大スターが、

今年はシリーズ戦で観衆を魅了するぞ!

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(photos/シギー中尾、text/H)