仁が残った!!
'10R 進入順
①徳増秀樹(静岡)02
②池田浩二(愛知)06
③齊藤 仁(福岡)07
⑤江口晃生(東京)08
⑥山崎智也(群馬)09
④仲口博崇(愛知)10'
徳増が100mを切る起こしから、気合のコンマ02発進。他の5艇もしっかりスタートを決めてきたが、タッチまで攻めたアドバンテージは大きい。2コースからぐいぐい寄せてきた池田を受け止め、1マークを漏らさず回りきった。鮮やかなイン逃げ決着。
そして2着は……徳増と池田の狭い間隙を素晴らしいパワーで割り差した、齊藤仁!! この優出は、あまりにもでかい。明日の優勝戦で、完走さえすれば賞金ランク12位の峰を抜く。さらに、2着で……この後の準優がすべて終わってから、別の欄で書くとしよう。とにかく、仁ちゃんの優出で、賞金王争いも一気に混沌と化したのである。場合分けの゜計算が、大変だーーー!!(←嬉しい悲鳴)
剛脚ツヨポン
'11R 進入順
①菊地孝平(静岡)12
②新田雄史(三重)13
③山口 剛(広島)09
④松井 繁(大阪)09
⑥湯川浩司(大阪)16
⑤白井英治(山口)15'
ド迫力のレースだった。スリットから仕掛けたのは、4カドの松井。これをカド受けの山口剛がガシッと受け止め、その勢いのまま菊地を強ツケマイで攻め立てた。艇を合わせて、必死に抵抗する菊地。ギリギリ、本当にギリギリの間合いで受け止めきった。さらに、ズブズブ差し込んだ松井、湯川の舳先も数十センチの間合いで交わし、これで菊地の一抜けが決まった。
さあ、今度は2着争いが大混戦だ。1周2マーク、松井、湯川、白井が殺到する。少し遅れて山口の最内差し。この差しが、伸びる伸びる伸びる伸びる。寄せてきた白井をブロックしつつ追い抜き、前にいた松井とも舳先を揃えた。こうなると、平凡なパワーの松井は苦しい。2周1マーク、渾身の差しもわずかに及ばず、山口が逆転の2着をもぎ取った。凄いパワーだった。私は森高と齊藤の節イチ争いと見ていたのだが、あるいはツヨポンがトップかも知れない。
王手飛車取り??
'12R
①森高一真(香川) 10
②桐生順平(埼玉) 08
③三井所尊春(佐賀)11
④中島孝平(福井) 09
⑤重成一人(香川) 09
⑥土屋智也(群馬) 10'
あと、もうひと逃げ、もうひと逃げで、銀河系5人目のSGレーサーが誕生する。森高が外の5艇を寄せ付けず、あっという間に逃げきった。やはり、凄いパワーだ。多少ターンマークを外したように見えたが、回ってすぐにターボが火を噴いた。うーーん、やっぱりコッチが節イチか。ダークホース土屋の前付けで90m起こしを強いられたが、出足、行き足、回り足、レース足、どこを切り取っても文句の付けようのない力強さだ。また、この起こしからコンマ10という素晴らしいスタートを行った森高のメンタリティも高く評価したい。明日も同じ心持ちで同じようなスタートが行ければ、SG初Vの栄冠を手中にできるだろう。ただし、その優勝をもって「賞金王入り確定」とは、現時点では言い切れないのだが……(後述)
2着は三井所尊春。自慢の伸び足を生かして、猛追する中島と桐生(今日もありえないような追撃ターンの連続だった)をなんとか振り切った。三井所の場合は、明日優勝しても暫定12位の峰竜太に届かないため、賞金王入りの可能性はない。その分、シンプルな気持ちでSGを狙いに行けるのが、逆にプラスに働くかもしれない。
賞金王戦線の行方
さてさて、ここからは賞金王争いだ。まずは、当確&当確の可能性のある選手だけのランキングから。
賞金ランクTOP20 明日
①瓜生正義→ (帰郷)
②池田浩二→
③新田雄史→
④松井 繁→
⑤毒島 誠→
⑥太田和美→(休み)
⑦井口佳典→(帰郷)
⑧篠崎元志→(休み)
⑨湯川浩司→
――以上当確――
23日 明日 当確条件
⑩田村隆信 6208万 一般1R 相手待ち
⑪中島孝平 6078万 特選A1号艇 2着確定、3着以下いろいろ
⑫峰 竜太 5953万(鳴門3日目) 相手待ち
――――
13齊藤 仁 5656万 優勝戦6号艇 1着確定。3着以下いろいろ。
23菊地孝平 4738万 優勝戦2号艇 優勝のみ
27徳増秀樹 4361万 優勝戦3号艇 優勝のみ
32山口 剛 4149万 優勝戦5号艇 優勝のみ
42森高一真 3684万 優勝戦1号艇 優勝して……
※千円単位切り捨て
湯川に当確ランプが灯り、残り3席の奪い合いになりました。とりあえず、わかりやすい選手から。
★暫定12位・峰竜太…「三井所が優勝して、齊藤がFや不完走」の場合のみ当確。事実上、ほぼ終戦。
★菊地、徳増、山口剛…優勝すれば確定、2着以下は落選。
さあ、ここからが大変。田村、中島、齊藤、森高の絡みが複雑なので、それぞれの明日の着順別賞金額をアップしておきましょう(日当などは全員同額なので、単純に賞金だけ加算します)。
' 1着 2着 3着 4着 5着 6着
⑩田村隆信 6225 6221 6217 6216 6215 6214
⑪中島孝平 6278 6213 6188 6168 6158 6143
⑬齊藤 仁 8156 6456 6206 6106 6086 6056
42森高一真 6184'
うーーーん、やはり複雑怪奇。できるだけ分かりやすく、選手別に解説してみよう。
★田村…かなり有利な立場なので、落選する条件を記す。
1Rで無事故完走なら「選抜A戦で中島が1着、さらに優勝戦で菊地、徳増、山口がV&齊藤が2着」という条件が重なったときのみ落選。それ以外はすべて当確。体感当選率95%。
★中島…選抜A戦の着順で場合分けしておく。こちらも、落選条件で。
1着/当確。
2着/菊地、徳増、山口が優勝&齊藤が2着の場合のみ落選。それ以外は当確。
3着/菊地、徳増、山口が優勝&齊藤が2、3着の場合のみ落選。それ以外は当確。
4着以下/森高、菊地、徳増、山口が優勝&齊藤が2、3着の場合は落選。それ以外は当確。ここまでくると、落選の確率もぐっと高まる。
★齊藤…これも優勝戦の着順で大きく変わる。
1、2着/当確。
3着/選抜A戦で中島が2着以内、かつ菊地、徳増、山口が優勝なら落選。それ以外は当選。
4着以下/三井所が優勝したときのみ当確。他はアウト。不思議な感じだが、3着と4着では雲泥の差!!
★森高/とにかく優勝が絶対条件で、なおかつ「選抜A戦で中島が4着以下、または優勝戦で齊藤が4着以下」だった場合に当確。つまり、中島、齊藤ともに3着以内だったら、優勝しても賞金王には届かない。
以上の場合分けを踏まえて、各選手のファンはあれこれ祈っていただきたい。なお、例によって拙い手計算につき、間違いがあったらごめんなさい!!(photos/シギー中尾、text/畠山)