BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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レディースチャレカ 優勝戦私的回顧

美魔女パリジェンヌ、舞う。

 

11R優勝戦

①岸 恵子(徳島)12

②向井美鈴(山口)23

③守屋美穂(岡山)12

④鎌倉 涼(大阪)18

⑤平山智加(香川)16

⑥三浦永理(静岡)27

 

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 女子の中でトップ級の機力を維持してきた岸恵子が、今日もしっかり逃げきった。スリット隊形は、インにとって危険な配列だった。2コースの向井が凹んで、行き足トップ級の守屋が3コースから覗く。守屋が伸びなりにまくってきたら、肝を冷やす1マークになったことだろう。

 

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 だが、向井を軽々と飛び越えた守屋の選択は、岸を行かせてのまくり差しだった。守屋◎だから言うわけではないが、あの差しはかなりイケてなかったぞ。岸が行くのを待って待って、自分のスピードを完全に殺してからの差しハンドル。自慢の行き足が逆に災いしたわけで、この差しでは勝てない。岸の引き波をゆっくり力なく超えている間に、平山&鎌倉のスピード差しがズブズブと突き刺さった。あの隊形からの1マークは、たとえ届かなくても全速で握って付け回り、2マーク勝負に持ち込むべきだった。

 

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 岸が独走し、2着争いが熾烈だった道中。すでに舟券が紙屑になった私は、やはり後方で喘ぐミポリンだけを見ていた。三浦との5着争い。三浦にとっては数万円の賞金加算でしかないが、守屋にとっては天国と地獄。5着なら賞金ランク12位でクイーンズクライマックス入りするが、6着では13位の次点に終わる。本人は知っていたかどうか、三浦の猛追をなんとか封じて守屋の賞金ランク12位が決まった。13位に落ちた高橋淳美との差は、わずか2万8000円……結果論だけでいうなら、今日の高橋が5・6着でなく4・4着くらいまで粘っていれば地元のQCに行くことができた。毎年のことだが、“チャレカ”のボーダー争いは最後の最後まで残酷だ。

 

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 さて、岸である。選手生活21年で、初優勝はデビューから12年。去年まで通算3Vだった選手が、今年だけで4Vと大躍進。記念戦線でいうなら、去年の四国地区選!でいきなり優出(女子王座も含めてGI初優出だ)3着し、今年はこの新設GⅡをぶっこ抜いてしまった。デビューから20年を経て何が起こったのはわからないが、超遅咲きの美魔女なのである。

 今シリーズの優勝で、女子賞金ランクも3位まで急上昇した岸。暮れの住之江でも、目の離せないV候補のひとりとお伝えしておく。おめでとう、『鳴門のパリジェンヌ』!(photos/シギー中尾、text/畠山)