今節のモーター相場チェックには、強力な助っ人がいる。4節前の当地オール女子戦を、JLCで解説していた黒須田がガッツリ見まくっていたのだ。黒須田曰く
「シリーズ組に回るモーターでは、松村昌子が噴いていた3号機、永井聖美がすべて舟券に絡んだ27号機、原田佑実が2212212から準優で出すぎてFを切った36号機。僕の中でのトップ3です」
その後、さらに2、3節使われたわけだが、「女子が乗って出ていた」というのが重要なファクターなのだ。とりあえず、黒須田の推奨するこの3機は大いに注目したい。
さて、モーター抽選会。シリーズ戦は今年も一般戦扱いとあって、気合パンパンの選手はひとりもいなかった。のんびり談笑しつつ、ガラポンを引き終わったらチラリと参考資料に目を通す。ただ、黒須田推奨の36号機を引いた松本晶恵は、席に戻るとじっくり資料を眺め、その素性を把握しようとしていた。ただでさえ優勝候補の一角だが、このエンジン&静かな気合でシリーズを引っ張りそうな気がしてならない。
また、地元の記者がB★という高評価を授けた4号機は、三重のホープ塩崎桐加(ひさか)の手に渡った。22歳という年齢は、渡邉優美とともに今節の最年少。それでいてベテラン勢にヒケを取らない闘争心の持ち主でもあり、この好調機を生かしてガンガン暴れまくってもらいたい。
シリーズ注目機
★★36号機(38%)…松本晶恵
★★3号機(29%)…渡辺千草
★★27号機(29%)…向井美鈴
★4号機(29%)…塩崎桐加
★38号機(37%)…武藤綾子
★70号機(39%)…中谷朋子
ちなみに、クライマックス組のモーター12機は、かなりの波乱含みだ。エース機として君臨していた19号機が前々節~前節にかけて連続で転覆。かなり足落ちしたという情報が入っている。また、抜群級と目されていた51号機も、前節の後半に転覆して気配落ちが囁かれている。そのあたりは、またトップ12の抽選会とともに詳しく紹介するとしよう。(photos/シギー中尾、text/畠山)