BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――年末ナデシコ決戦、開戦!

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171218122002j:plain

 SGでは、瓜生正義の周囲に福岡の若手が集まるシーンをよく見かける。若手が充実する福岡支部で、瓜生がいかに後輩たちに慕われ、精神的支柱になっているかがうかがえる場面だ。

 ここでは、魚谷香織の周囲に福岡の後輩、というシーンが今朝だけで何度か見られた。あ、藤崎小百合は1期だけど先輩か。先輩も含めて若手たちが魚谷の周囲に、が正確な言い方だろうか。とにかく、魚谷が彼女たちにとって頼れる存在になっているのは間違いなさそうだった。

 

f:id:boatrace-g-report:20171218122023j:plain

 特に、矢野真梨菜や渡邉優美にとっては魚谷がそこにいてくれることは心強いだろう。今日の時点では普段のオールレディース、という見方はできるものの、全国的注目が集まる舞台に登場するのは初めての矢野と渡邉である。我々も“初出場”的な目で見てしまうのであって、そんななかで魚谷からアドバイスを受けられるのは大きいはずである。

 やはりここでは魚谷は格上の存在。それを改めて知らされるわけである。なお、魚谷は自分の調整も懸命にこなしており、1R発売中にはステアリングバーを交換しようとしているようだった。

 

f:id:boatrace-g-report:20171218122038j:plain

 いよいよ開戦、年末どん詰まりのナデシコ決戦。1Rは樋口由加里が3コースからの2番差しで制している。幸先いいスタートで、樋口の顔にも安堵が見える。

 それよりも、新田芳美がえらくカタい表情だったのが印象的だった。ほんわかとした雰囲気が新田の素だと思うのだが、5着大敗に納得していない様子なのが明らか。新田がこんな顔をするとは、ちょっと意外だった。今まで見落としていた、ということなのだろう。クライマックスがプレミアムGⅠであるのに対し、シリーズ戦は一般戦。グランプリとシリーズ戦はともにSGなのに、こちらは扱いに天地の差があるわけである。選手のモチベーションの差は、もしかしたらグランプリとシリーズ戦以上のものがあるのではないか、という見立てもないわけではない。だが、やはり敗れれば悔しい! それを新田芳美が見せてくれたことに、ちょっと感動した。

 

f:id:boatrace-g-report:20171218122052j:plain

 2Rは栢場優子が逃げ切り! 武藤綾子のジカまくりを凌ぎ、宇野弥生の差しをも許さず、豪快に逃げ切ってみせた。栢場らしい逃げだった。

 というわけで、こちらは表情がふっと緩む。やっぱり一般戦でも勝てば気持ちいいっすよね! 谷川里江がやわらか~な笑顔で祝福すると、栢場の目尻も下がる。なんだかホッとする光景だった。

 

f:id:boatrace-g-report:20171218122120j:plain

 一方、3着となった茶谷桜が、やけにおかしそうにレースを振り返っていた。武藤綾子らとの3番手争いを制した一戦で、1周2マークの全速マイで3番手を獲り切ったあたりはお見事。敗れたとはいえ、好感触は得たと思われる。ただ、それで笑いがこぼれているのではないようで、何度も体を上下に動かして、それをたとえば同期の大瀧明日香に伝えているのだった。あそこでドンッと跳ねちゃったの~♪、みたいな感じ。で、今リプレイを確認してみたのだが、どこだ、ドンッと跳ねたのは。3周2マークでちょっと跳ねてる感じなので、そこのこと?「ドンッと跳ねちゃって、抜かれるかと思った~、危なかった~♪」ということか。いずれにしても、なんかかわいかったです、桜。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)